ミキシングにおける、ゲインステージングとフェーダー位置についての質問です。
ミキシングにおける、ゲインステージングとフェーダー位置についての質問です。 -18dB=0VU で各トラックのレベル(打楽器などVUメーターの反応鈍いのは-6dBのヘッドルーム確保)を合わせてから、 フェーダーバランスをとっていく際、 例えば「ボーカル、ギター、パッド」とあって、それぞれ音量を「大きめ、ボーカルより少し小さめ、かなり小さく」とバランスをとると、フェーダーが「0dB、-3dB、-17dB」になります。(Aとします。) フェーダーは0dB付近に位置するようにゲインエフェクトクトを使用すると良いというTipsをよく見かけます。 ゲインエフェクトを除く、インサートEFT(コンプ、EQ等)でのレベル変化は無いとして、インサート最終段に、ギターとパッドにそれぞれ「+3dB、+17dB」のゲインエフェクトを入れると、フェーダーは全て0dBに揃います。(Bとします。) 次に私が把握しているDAWでの録音環境として、 ・アナログ機器と違い、現代のスペックでのデジタル録音であれば、余程入力レベルが小さくない限りは、低めに録音してもSN比、ノイズの問題はない。 ・DAW内では32(64)bitフロート処理なので、アナログミキサーと違い、フェーダー位置が低くても問題は無い。(内部バウンス、フロートでの書出し時) ・DAWのミキサーフェーダーは、アナログの非線形と違い、線形なのでフェーダー位置が低いことによる、音質の差は無い。 このように認識しています。 この認識を踏まえたうえで、AとBを比べた場合、 A メリット>トラック間の、音量の相対バランスが、フェーダー位置で確認できる。 デメリット>フェーダー位置が低い場合、目盛りの間隔狭いので操作しにくい。 B メリット>0dB付近では目盛りの間隔が広いので操作しやすい。音量オートメーションを描きやすい。 デメリット>ゲインエフェクト入れるのが手間。音量の相対バランスがフェーダーで見れない。 このように、ゲインエフェクトを入れるメリットをそこまで感じません。 そこでお聞きしたいのが、 1、プロのミキシングエンジニアは、AとBどちらの手法で作業されている方が多いのでしょうか? 正解はなくて、人によってやりやすい方法でやっているのでしょうか。 2、オープンリールやPCM3348に録音し、それをミキサーに立ち上げてMIXしていた時代、DAWのように簡単にゲインエフェクトを挿すことは出来ません。 そうなるとAの手法でレベルバランスをとっていたということでしょうか? 以上、長文かつ分かりにくい説明で恐縮ですが、ご教授いただければ幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。
ベストアンサー
プロなのかどうかは分かりませんが、アナログ・デジタル問わずに作業をしている者です。 とりあえず録音時の問題なのか編集時の問題なのかが分かりかねますが、特に意識せずに作業しています。 まずはどの段階にしてもデジタル機器を挿す際にはクリップアウトだけはしないように気を付けます。 また、S/N比やノイズもマスタリングされた時に目立つ事もある、という事にも気を付けます。 その辺はラージモニターで確認します。 私はインザボックスでの作業はせず録音段階でかけ録りもする者ですので、まずはアーティスト側にもご納得してもらえるような音作りをするのと並行して演奏者に何テイクかはしらせて、どこにゲイン幅を持たせてどこを減らすのかも調整します。 結局は素材によりA案もB案もその都度採用する、といったところでしょうか。 オープンリールの場合はテープアウトからモニターするので、どの機種にもテープコンプのかかり具合いでも音楽的にアリかナシかといった話にもなりますが、マスターフェーダーかなり突いたりした例もありました。
ご回答いただきありがとうございます。 言葉足らずですいません、MIXでの作業を想定でした。 画一的に行うのではなく、その時々で狙っている音になるよう対応するということなんですね。 耳でしっかり判断するよう、気をつけたいと思います。 また、かけ録りのことが頭から抜けてました。 昔のアナログ環境であれば、なおさらかけ録りをしていたかと想像します。 大変参考になるお話ありがとうございます。 可能であればお尋ねしたいのですが、 アナログミキサーでミキシングを行う際、例えばシンセパッドを基準レベルで入力し(フェーダーは0dB) 小さくバランスをとりたい時には、-20dB辺りまでフェーダーを下げるようなこともある(あった)のでしょうか? それともDAWのゲインエフェクトの代わりになるようなものが、付いていて、上記のパッドのような小さくしたいトラックも、0dB付近で操作できるものなのでしょうか?
質問者からのお礼コメント
実体験にもとづく、大変参考になるご回答いただきありがとうございました。
お礼日時:1/25 19:28