辞書・事典類がまとめて引けるサイト『コトバンク』で見られる、旺文社世界史事典 三訂版の「クレタ文明」の解説の冒頭を引用します。
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クレタ文明
クレタぶんめい
エーゲ文明の前期(前3000 (ごろ) 〜前1500 (ごろ) )にクレタ島を中心に栄えた海洋的青銅器文明。ミノス(ミノア)文明ともいう。
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つまり、クレタ文明の別の呼び方として、ミノス文明、ミノア文明がある、って事です。
じゃ、なんでミノス(ミノア)文明という呼び名もあるかというと、同じくコトバンクで見られる、デジタル大辞泉の「ミノア文明」の解説に…
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ミノア‐ぶんめい【ミノア文明】
《Minōa》クレタ文明の異称。クレタの伝説的な王ミノスにちなむ呼称。
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とある通り、クレタにミノスという王がいたという伝説がある事から来ています。
っていうか、1900年にクレタ島のクノッソス宮殿を発掘した考古学者アーサー・エヴァンスが「ミノスの宮殿」と呼んだ事が「そもそもの話の始まり」です。わりと無邪気に伝説と遺跡を結びつけてしまう、そういう「のどかな時代」でしたので…