オーストリアは知りませんが、慰霊のためには訪れるドイツ人はほとんどいません。 自分たちの国が始めた戦争とは言え、そしてソヴィエト領内で戦闘行為以外で民間人にも蛮行を働いたとは言え、ドイツ人は敗戦間際や占領期間中のソヴィエト赤軍、ソヴィエト軍政部SMADが行った蛮行には深いうらみをいだいています。さらにドイツ民主共和国DDRでは党や政府によりソヴィエト連邦やソヴィエト赤軍に対する「感謝」や「友好」、「連帯」を日常生活のさまざまな場面で国民は強制されてきました。そんな経験をもつ人々が強制がなくなった今自発的にソヴィエト赤軍の慰霊施設に訪れるはずがありません。