半導体素子というのは、回路Aにかかる電圧によって、回路Bの通電状態が変化する素子です。 機能としてはリレー回路と同じ目的に使えます。 (リレー回路は、電磁石に繋がる回路Aに通電する事によって、 スイッチが物理的に動作して、回路Bのオンオフが切り替わります) つまり、 『入力された信号に応じて、配線のオンオフが切り替わる=回路の配線が電子的に変化する。』 というのが半導体素子の特性です。 現代の半導体を使って作られているコンピュータは、その特性を利用して、 物理的な構造を変化させる事なく、任意の回路をオンオフする事で、機能しています。 例えば、命令を受け取る回路に、11100011みたいなパターンの入力があった場合には、 その組み合わせの結果、内部の回路の接続が変化して、 データを受け取る回路と、足し算を行う回路が接続されて、 さらに、足し算を行う回路の結果の出力回路と、結果を保存する素子の配線が接続されます。 そうするとあとは入力から演算回路を通って出力まで、昔の専用回路を使っていた頃と同じ原理で信号が流れて、結果が記録されます。 (現代のCPUはさらに色々複雑ですが原理は同じです)