零戦が戦っていた戦闘機は何ですか?
零戦が戦っていた戦闘機は何ですか? また、対戦戦績もあればお願いします。
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零戦は、1940年7月から実戦配備されました。 初めは、中国軍のソ連製I-15とI-16が主敵で(1934年頃配備、I-15は複葉機です)、1941年7月までの1年間で、日本側の記録では、空中戦での撃墜100機以上、被撃墜はゼロでした。 その後、アメリカ、イギリスとも戦うようになりますが。 初期の、零戦と連合国側の撃墜比率は、アメリカの公式発表では12:1ということになっています。零戦が1機落とされる間に、連合国側は12機落とされるということです。でも、これはアメリカ側の発表で、零戦でない日本軍機も全部零戦あつかいしている上、撃墜数を過剰に報告しているはずです。(日本側の発表ももちろんその傾向はありますが) それでも、12:1くらいに圧倒していたというイメージなんでしょうね。 1941年12月に真珠湾攻撃が行われ、フィリピン上空でも米軍との空中戦が始まりますが。なかなか、戦闘機の機種同士まで分かるような戦績は、信頼できる数字が少ないですね。 1942年、珊瑚海海戦の空戦では、F4Fワイルドキャットと戦っています。 未帰還数は、零戦=2、F4F=14。 空母同士の戦闘が行われたので、戦闘機は対空砲火まで近づかないでしょうから、互いに戦闘機同士の、空中戦での被害とみるべきかと思われます。 なお、零戦側は他に、帰って来たけど空母が大破していて海面に不時着したのが3機、敵爆撃機に体当たりをしたもの1機があるとされますが。空中戦で未帰還になったと思われるのは2機です。 1943年、オーストラリアのダーウィン上空の空戦では、オーストラリアの英連邦軍、スピットファイアMKVと戦っています。これははっきりと、零戦vsスピットファイアだった記録が残っていますね。 未帰還数は、零戦=3、スピットファイア=26。 1939年1月配備 アメリカ・P-40 ←この辺には圧勝 1940年7月配備 日本・零戦 1940年12月配備 アメリカ・F4Fワイルドキャット ←当初はここにも圧勝 1941年3月配備 イギリス・スピットファイアMKV ←ここにも圧勝 1942年12月配備 アメリカ・F4Uコルセア ←この辺から分が悪くなる 1943年7月配備 アメリカ・F6Fヘルキャット ←この辺にはボロ負け 1944年4月配備 アメリカ・P-51D ←この辺には全く歯が立たない 1943年10月、ウェーキ島上空では、米軍のF6Fほか攻撃機・爆撃機が合計400機来襲し、日本は26機の零戦で迎撃。 日本側の記録で零戦16機が被撃墜、アメリカ側の記録でF6Fは6機が被撃墜、という記録が残っていますね。 こんな感じですね。 登場から3年後、アメリカのF6Fが登場すると、零戦のエンジンが1000馬力なのに、F6Fは2000馬力で、スピードでも重武装でも圧倒されていたようです。 しかし、F6Fから3年後には、もうジェット戦闘機が実戦配備されているくらい、進歩が速かったですからね。零戦自体は、同時代の戦闘機に対しては、かなり優勢な性能を持っていたのは事実だと思います。 日本本土への爆撃が始まると、アメリカ側は戦闘機と爆撃機が100機、200機といった単位で来るのに対し、日本側は零戦8機と雷電4機で迎撃とかそんな感じで、もうちょっと既に勝負あったというか、どっちにとっても無益な戦い、無駄な死者が出るのが悲しくなってくるような状況だったようですね。
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質問者からのお礼コメント
詳しくありがとうございました。
お礼日時:1/18 0:11