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実は天武天皇の方が天智天皇より年上で、それを天智=兄、天武=弟にしてしまっている日本書紀は嘘をついていて、実は兄弟ではないのだ、ってな《説》が一部の本にある話の事なら、その本の著者が生活の為に《わざ》と言っているのか、ひょっとして《ホントに思っちゃって》いるかは別にして、ショーもなっ!、としか言いようがないです。 日本書紀から天智天皇の誕生年(626年)はわかるけど、天武天皇の誕生年は(その前後の多くの天皇と同様に)わかりません。 ところが、鎌倉時代中期に成立した『一代要記』に基づくと、天武天皇は622年生まれになります。それを採用すると、天武天皇は天智天皇の4歳年上、って事になります。 が、13世紀後半に成立した本に登場した7世紀の人物の誕生年を信じちゃうのか??、って話がまずあります。また、仮に信じるならば、同じく『一代要記』に基づくと天智天皇が619年生まれになるのはどうして無視しちゃうのかね、って思います。 『天智天皇が天武天皇よりも年上』って事については、日本書紀も、一代要記もそれ以降の中世の記録も一致しており、「実は、天武天皇が天智天皇の年上だったのだ」というのは、異なる史料を歳が逆転するようにつまみ食いしてくる人の『脳内』にしか存在していません。 という訳で、『実は天武天皇の方が天智天皇より年上で、それを天智=兄、天武=弟にしてしまっている日本書紀は嘘をついていて、実は兄弟ではないのだ』っていうのは、ホント、クダラナイの極致としか言えません。 が、それ以外の説については、その根拠を聞いてみないとわかりません。
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