ないです。 第二尚氏の初代尚円王（金丸）は元々伊是名島の農民だったと言います。 ２０歳の時に両親を亡くし、２４歳の時に妻と弟を連れて島を出て放浪し、２７歳の時に首里に住むと、ひょんなことから第一尚氏第五代・尚金福王の弟越来王子に気に入られて下級官僚になりました。 王子のバックアップと有能なこともあって猛烈に出世街道を歩み、１０年ほどで高官に出世しています。 尚金福王が亡くなると、太子志魯王子が若いことに王弟布里王子（越来王子の兄）が異議を唱えて反乱を起こし、結果的に共倒れになったため不参加だった越来王子が王位を継承し尚泰久王となりました。 これによりますます金丸は出世し、仕官１４年にして領地持ちとなりました。 尚泰久王の時代、金丸は忠実な第一の家臣でありました。尚泰久王が亡くなり息子の尚徳王の時代になると、尚徳王と金丸は対立するようになった。 やがて金丸は隠居するが、尚徳王が２９歳ですっかり人心を失った状態で若死にすると、金丸を支持する派閥がクーデターを起こして太子や尚徳王の妻子、第一尚氏の主だったものを滅ぼし、さらにクーデターに反対した忠臣や対立派閥も討ち、金丸が尚円王として即位したといいます。