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コルトレーンの話ですが、1966年に来日したコルトレーンのツアーに同行した1人の日本人、新井和夫さんと言う方がいました。 彼はラーメン一杯70円の時代、バイトで10万円貯めてコルトレーンについていきたいと興行主に頼んでバンドボーイになりました。 コルトレーンのサックスを持たされる位信用された新井さんでしたが途中でお金が尽きてしまいました。 じゃぁコルトレーンにここまで来たんだからさよなら行って帰ったら? と、興行主が新井さんをコルトレーンの部屋に連れて行きました。 「新井くんがもう帰らなければいけない。お金がなくなっちゃったからね。これ以上は無理だ。で、さよならを言いに来たよ」。 そしたら彼は、僕を部屋の隅に連れて行ってね、「俺のツアーで、いくらぐらいあればアライは一緒に来られるんだ?」 て聞くから、30,000円位かなと言ったんですよ。そしたら彼が自分のポケットから30,000円出して、「それじゃ、これで彼を連れて来い、だけど俺が出したと言うなよ、お前の会社で残りを負担してやると言う形で最後まで連れて歩け」と… . 最後まで同行した新井さんは、日本を離れる際に仲の良かったジミーギャリソンから彼の愛用のサングラスを貰いました。 新井さんは若くしてこの世を去りましたが彼が死んだその日、ギャリソンもまたこの世を去ったのでした。
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質問者からのお礼コメント
ありがとうございました。
お礼日時:1/22 17:35