ロードバイク全般で、「○○が今後は主流になる」と言われつつ、結局は主流にならずに廃れたもの、主流にはなっていないもののしぶとく残っているものを挙げてください。
ロードバイク全般で、「○○が今後は主流になる」と言われつつ、結局は主流にならずに廃れたもの、主流にはなっていないもののしぶとく残っているものを挙げてください。 可能であれば、主流になると言われた大よその年代も。 興味本位の質問ですが、何卒よろしくお願いします。
自転車、サイクリング・274閲覧・500
ベストアンサー
エアロパーツ 自動車や航空機、鉄道車輌などでたびたび話題になったエアロダイナミクスの波がとうとう自転車にも届く。 そして史上最大の失敗作である AXシリーズ が誕生する。 AXシリーズは1980年初頭頃にあったエアロダイナミクスブームに乗っかり開発されたもので、1981年にデュラエース、600、アダムスの3シリーズにで発売された。 このうちデュラと600は前のモデルであるEXシリーズと無印(デュラは初代)も引き続き販売されていたが、シマノはAXシリーズを推していた。 後に壮大に大コケすることも知らずに… このAX(ロゴはax/aero)は数多くの欠陥を抱えており、DDペダル(ダイナドライブ)という特殊なペダルと専用のクランクで発生した強度不足による破損、整備性が極悪でありながら動作が安定せず異様に効かなかったブレーキ(センタープルと呼ばずにパラプルブレーキと呼んだ)、実際にはほとんど効果のなかったエアロ効果等々散々な結果でユーザーのみならず完成車メーカーからも散々な評価を浴び、シマノ自体の信頼性までも失ってしまった。 シマノはこのAXシリーズを2年という短さで封印し、開発体制や方針の一新、600EXの更新、出オチだったADAMASの後継で後の名シリーズ105(ゴールデンアロー/A105)の発売、業界関係者からの信頼を取り戻した陰の功労者Zシリーズ(米Z-Components)、mtbコンポーネントの成功、ライバルが勝手に自爆(前田工業の迷走、カンパのmtbコンポの失敗)でなんとか息を吹き返した。 しかし、このAXシリーズにはワンキーリリースbbフィキシングボルトや後のハイパードライブ、SG-Xなどのピンや切り欠きのあるチェーンリングの原型にあたるWカットメカニズムやMティースメカニズム(ADAMAS AXのみ)、位置決め機構SISの元になったニューポジティブメカニズム(ディレイラーに位置決め機構)などの引き続き用いられたり、後の製品の元となった技術があることから決して完全な無駄ではなく技術の発展の中で生まれた徒花と言えよう。 ちなみに、この時はデュラエースが5種類も存在していたことになり、DURA-ACE AX、DURA-ACE EX、DURA-ACE10、DURA-ACE(トラックモデル)DURA-ACEというカオスな状況だった。 また、600も AX、EX、無印の三種類という状況で、ロードコンポの種類はADAMAS AXを含めると現在と同じ数だった。
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SHIMANO bio pace/bio pace SG(1990〜1992) シマノがリリースしていた非真円チェーンリングいわゆる楕円チェーンリングである。 これは現在rotor社がリリースしているQringsが最もトルクがかかる時にギア比を大きくして速く走ることを目的にしているのに対し、トルクがかかる時にギア比を小さくして脚にかかる負荷を軽減しスムーズに回転させることにより速く走るというものである。 しかし、走り慣れたプロレーサーから『力が抜ける。使い物にならない』と言われたかどうかはわからないがそのまま静かに消えて行った。(なお、ヨーロッパプロ選手は誰も使わなかった模様)また、この数年後に登場した固定ペダルとの相性が悪いらしく人気がなかったという説もある。更に微妙に変速しづらいという欠点もあったらしい。 だが、脚にかかる負荷が軽減されるのは本当らしいので決して駄目パーツではなかった。
質問者からのお礼コメント
圧入式BBとダイレクトマウントキャリパーブレーキは思い付いたのですが、他は知りませんでした。 どれも大変詳しく、楽しんで拝読させていただきました。皆様、回答ありがとうございました。
お礼日時:1/21 19:04