電線にとまってる鳥が感電しないということは、触るだけなら人もさわって大丈夫なのでしよわうか?(電流は中だけ流れてて、外部からさわっても大丈夫になってるのでしょうか?
電線にとまってる鳥が感電しないということは、触るだけなら人もさわって大丈夫なのでしよわうか?(電流は中だけ流れてて、外部からさわっても大丈夫になってるのでしょうか?
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ベストアンサー
並列回路がある場合、抵抗の大きさと電流の配分は反比例します。 例えば、6Ωと4Ωを並列に繋いで電圧をかけると、6Ωには全体の4割の電流が、4Ωには全体の6割の電流が枝分かれすることになります。 (V=RIで、並列だとVが同じ値なので、RとIは反比例の関係) 一言で言えば、「電流は2つのルートがあったときに、抵抗が少ないルートを選びやすい」ということです。 これを前提として考えてみましょう。 鳥が電線に止まった時、鳥の体(電線→左足→体→右足→電線)の経路と、股下の電線の経路で、並列回路ができあがったと見なすことができます。 このとき、電線の抵抗は生物に比べたら相当小さいですから 鳥の体の抵抗>>電線の抵抗 となり、電流は抵抗が少ない電線ルートを選びます。つまり 電線を通る電流>>鳥の体を通る電流 で、鳥はほぼ電気が流れません。これで感電しないで済んでいます。 やばいパターンは、鳥が左足だけを電線に乗せ、右足は電線固定部の絶縁がいしに乗せた場合です。 この場合、鳥の体と絶縁体だと鳥の体の方が抵抗がちいさいため、電流は鳥の体ルートを選び、感電します。 (こんなシチュエーションが実際起こるのかは知りませんが、もし起きたら感電します。) また、人間が地に足をつけた状態で電線に触れるのもやばいです。実は電線というのは変電所や各家庭などで地面と繋げられています。そして地面は抵抗値がとても小さく導線のような役割をします。 よって、地に足をつけた状態で電線に触れると 電線→手→人間→足→地面という経路と 電線→何キロも離れた変電所→地面という経路の並列回路ができあがります。 こうなると、何キロという長さの導線が持つ抵抗値vs人間の抵抗値との比較になり、人間の抵抗の方が小さいため、電流は人間ルートを選びます。これで感電します。 ちなみに、電線は送電線と配電線があります。送電線は高い鉄塔などについてる電線で、あれは絶縁されてなかったと思います。 街中でよく見る電柱についてる電線は配電線で、省令で絶縁が義務付けられています。(まあ実際は太陽光による劣化で、ちゃんと絶縁できてないこともあったりするそうです。)
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質問者からのお礼コメント
ご回答ありがとうございました。
お礼日時:5/23 7:21