『香典返し』は……
頂いた香典へのお返しです。
◉ 四十九日を無事に迎え法要を滞りなく終えた事の報告
◉ 頂いた香典の御礼
を伝えるために四十九日を過ぎた後つまり「忌が明けて」から返礼品を御礼状を添えて贈ります。
本来なら喪主や遺族がお返しの品物を持参して直接挨拶をするのが礼儀ですが、現在では様々な理由から挨拶状を添えて返礼品を贈っています。
※ 返礼品は頂いた香典の「半返し」または「三分の一返し」が一般的です。
ただし、、、
「香典返し」の方法は、地域(地方)の風習や習慣・故人や遺族の考えによって全く違います。
上記に書いた、四十九日を過ぎた後に郵送する他に、、、
① 当日返し(即日返し)
会葬御礼の返礼品とは別に、通夜や葬儀の当日に香典の金額に関係なく香典を持ってきた全ての人に同じ返礼品をお渡しします。
香典の金額が高額で用意していた返礼品では不十分な場合は、忌明け後に改めて不足分の返礼品を贈ります
⚠︎ 当日返し(即日返し)をする時は「会葬御礼状」などの挨拶状に
《ご香典返しと致しまして心ばかりの品をご用意させて頂きました》
という旨の内容が記載されています。
② 寄付をする
本来、香典返しをする金額分を
・故人本人が希望した施設や団体
・故人が生前お世話になっていた施設や団体
へ寄付をする
⚠︎ 香典をお包みされた人には香典返しの返礼品は贈りません。
⚠︎ 香典返しを団体に寄付をする時は「会葬御礼状」などの挨拶状に
《香典返しを◯◯施設へ寄付致します》
という旨の内容が記載されています
③ 香典返しという習慣がない
『北海道』
受付で香典を渡すと、目の前で香典袋を開けていくら入っているか中身(金額)を確認します。 金額を確認したら「領収書」を書いて渡します。
(香典専用の領収書が販売されています)
『群馬県を中心とした北関東』
遺族の新生活を応援するという意味で、香典を少額にして香典返しを求めない「新生活」という習慣があります。
※ 一般的には不祝儀袋の表書きは「御霊前・御仏前」ですが、北関東では「新生活」と書きます。
(すでに「新生活」と表書きされている不祝儀袋も販売されています)
また、島根県の一部の地域・離島なども香典返しという習慣がありません。
香典返しを行わない地域では、基本、香典の金額に関係なく当日に会葬御礼を渡すだけで後日改めて香典返しを贈るという事はしません。
⚠︎ 香典返しがない地域では「会葬御礼状」などの挨拶状に
《これによって香典返しとされていただく》
という旨の内容が記載されています
④ 地域独自の条例が制定されている
地域ごとにお包みする金額やお返しなどについて条例で決められている
⚠︎ 条例などの取り決めがある地域では「会葬御礼状」などの挨拶状に
《〇〇地域条例によりこれをもって香典返しとされていただく》
など、その旨の内容が記載されています
また、企業によっては
「社員内での香典返しは不要」
など、暗黙のルールがある場合もあります。
同じ会社の他の人は香典を渡していないのですか?
もし、いらっしゃるならそれとなく聞いてみられてはいかがですか?