シリーズ5枚目は自身で判読した文字から、
シリーズ5枚目は自身で判読した文字から、 1524年にルターが作詞作曲した讃美歌「Nun freut euch, lieben Christen g'mein」の3番の歌詞の一部「Die Angst mich zu verzweifeln trieb Das nübts denn Ster ben bei mir blieb」だと思っています。 誤りはないと思いますが、 念のため、5枚目の画像を添付しておきます。 誤りがあればお教えください。
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ベストアンサー
Die Angst mich zu verzweifeln trieb,dass nichts denn Sterben bei mir blieb. 恐れが、我を絶望に駆り立て、死のみが我の心に留まって離れない。 画像の端っこをよく見ると「=」が、ちょこっと見えまして、 ster=ben → Sterben と、1語につなげるので、こうなります。 mich zu verzweifeln trieb=わたしを絶望に駆り立てた。 Nichts denn Sterben=死以外の何ものも~ない 「Nun freut euch, lieben Christen g'mein」のほうは、そのタイトルで器楽ですがバッハのオルガン曲があります。名曲です。BWV734という作品番号です。 さて宿題がありました。神はわがやぐら・・・ バッハカンタータ80番で全詞使って作曲してますね(これも名曲だと思います)、別のコラールもありますし、メンデルスゾーン、ワーグナー多くの作曲がルターのこの曲・詞をモチーフにしているようです。 いやいや、難しいです。 讃美歌の歌詞を確認させていただきましたが、もう新たな作詞としかおもえないような勢いで。昔の人って、すごい才能と言うか実力と言うか、もう感嘆するばかり。 mas*******様は、キリスト教関係にたずさわっていらっしゃるか、すくなくとも何かおありのようにも思えますが、杉山好(よしむ)という凄い学者さんがおられたのをご存じでしょうか。学生時代、この先生の聖書の講義を受けたことがあるんですが、もうヘブル語の原典にも話はいきますし、いきなりキュルケゴールが出てきたり、まったく歯が立ちませんでした。 それを思い起こすと、ここで何か言うことは、実ははばかられ、お恥ずかしい限りであることを、おそまきながら、お断りしておかねばなりません。 Das Wort sie sollen lassen stahn und kein’n(=keinen) Dank dazu haben. Er ist bei uns wohl auf dem Plan mit seinem Geist und Gaben. *Das Wort=神の言葉でしょうね。 *Sie sollen lassen stahn=しっかりとその言葉を心の中で置いておくべきだ *stahn=stehenのことです。今の辞書には掲載ないか。なにしろ500年前ですので。中世のドイツ語(その時代はstânでした)から今のドイツ語(1650年あたり~ということになっています)になっていく途中でしょうか。正確な年代はわかりませんが、1520年あたりのことですよね。 und=それなのに(普通は、並列であるが、ここは逆接だと受け取ることにします) 「世人たちがみな神のみことばをあざけり」という訳も見かけました。 以上で、「神のみ言葉をないがしろにして」と訳すことはできるかもしれません。 *keinen Dank dazu haben=そのみ言葉になんの感謝の念もない *Er is bei uns=主はわたしたちと共にあり *auf dem Plan=御心にあって(計画=こころづもり) *mit seinem Geist und Gaben=精霊と賜物とともに。 最後に *wohl なんですが、これは聖句や宗教詩によく出てくる単語で、たとえば、ヨハネ伝による受難曲で最後のほう Ruht wohl と出てきますし、詩篇112番にも、恵みを与えるものは幸いである、などというときに使われる。(Wohl dem, der barmherzig ist.) なのでここは、 「我、主の御心のまま、精霊と賜物とともにありて幸いなり」 なんて我流でやってみるはしましたが・・・ 讃美歌は「暗きの力、よし防ぐとも、主のみ言葉の進みに進め」ですか。 闇の力が、たとえ邪魔しようとも(み言葉をないがしろにし感謝のないこと、そう言ってるんでしょうか?) 凄すぎますね。どこからそんな言葉が湧いて出てくるのか。 ------------DieAngst...に戻りますが、写本では bei→bey,trieb→treyb,breib→breyb です。 また名詞の頭文字を大文字にするのは400年くらい前から。この頃はさらに100年さかのぼるので、angst,sterben ですね。「緊急紙幣」に使われている図柄が、いつのものかはわかりませんが、500年前当時のものではないことが、少なくとも見て取れます。
質問者からのお礼コメント
臨時紙幣の絵柄コメントの判読を訂正し助言をいただき、有難うございました。ドイツに滞在の経験もお持ちで宗教関係の勉強されていたんですね。自身は宗教には全く関りがありません。昔、私は高校の世界史教師で紙幣を教材にしていました。在職中、休職して合計8年中国で過ごしています。中国史跡通信https://sites.google.com/site/masakato75/home 参照いただければ幸甚です。
お礼日時:5/20 17:15