ベストアンサー
美しい描写を描く作家は他にもたくさんいます。ノーベル文学賞はその国の文化・政治・人種・差別といった問題を巧みな手法で書かれた作家に贈られる傾向があると思われます。また、ノーベル文学賞は作品に対して贈られれるのではなく、人物に対して贈られるものです。したがって、雪国のみによって受賞したわけではありません。 川端康成は恋愛・友情・家族といったストーリーを取り入れてながら、日本の文化を華麗な情景描写を用いながら紹介していていることが受賞対象になったのだと私は確信しています。私が読んだ作品の中で受賞対象作品になったと思われる小説は他に、古都・千羽鶴・山の音があります。 雪国は、川端作品のなかでとりわけ喜怒哀楽を色彩で表現していることから、読者にはとらえにくい傾向があります。また、川端康成は雪国を、当初から書こうと考えていた長編ではなく、短編小説をつぎあわせて出来た作品なので読んでいて違和感があるかもしれません。 川端作品の本質を知るには特に、古都を読むことをおすすめします。
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質問者からのお礼コメント
ありがとうございますm(__)m
お礼日時:6/19 20:52