サラウンドシステム派とピュアオーディオ派の夫婦です。新規でオーディオ機器をそろえようと思います。皆さんの広い知識と情報をお伺いしたく質問を立てることにしました。 <条件など>
サラウンドシステム派とピュアオーディオ派の夫婦です。新規でオーディオ機器をそろえようと思います。皆さんの広い知識と情報をお伺いしたく質問を立てることにしました。 <条件など> ・サラウンドシステムとピュアオーディオ、両立が前提 ・音源:現在のところ、映画(DolbyAtomos) 、オーケストラ(レコード、CD) ・環境:木造戸建てリビング(18畳弱) ・予算:テレビ、プレーヤー、ケーブルと小物は含まず150万を上限 ・趣味性の高い機器である必要はない ・音のバランス重視。音量はほどほどLv50前後。 サラウンドシステムとピュアオーディオ両立はどうよ、というお話は承知の上でのご相談です。夫婦お互い、突き詰めたいというよりどちらの好みも一緒に楽しみたい、というスタンス、それぞれのシステムを組む環境やスペースはなく、大音量や臨場感は映画館やコンサートホールで。家では聞こえてくる音の「バランス」を最重視しています。 汎用スピーカーでは聞こえなかった音が聞こえてきたことがオーディオシステムを楽しみ始めたきっかけです。このあたりなら、といった機器、シリーズなどあれば教えてください。システムの一部やメーカーだけでも構いません。よろしくお願いいたします。
皆様、早々のご回答ありがとうございます。 そもそも両立どうよ、って話でもあるので現在使用している機器はあまり考慮せず、まっさらで考えているところです。 現在の機器はdenon、YAMAHA、Maranz、B&W、LUXMAN。予算もMAX使わなくてもいい。皆様ほど機器や音のしくみに詳しくなく、実際に聞いて「あ、好み」と思ったものを基準に他の条件を合わせて決めてきました。 明日Hi-Resに目覚めるかもしれないしATOMOSに飽きるかもしれない、いきなりJazz聞き出すかもしれない世界。ゆるめに考えていただき、皆様の膨大な知識・ご経験から、こんなのあるよ、面白いよといったお話お伺いできれば幸いです。 お時間いただいて恐縮ですが、ご回答を夫婦で熟慮して個別返信させていただきます。よろしくお願いいたします。
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両立は、できますよ。 「両立できない派」の方々は、己に厳しく、理想を追い求めていらっしゃるのですよね。 --- 柔道剣道オーディオ道! 「音」を極めるべき!! 司法試験合格と男女交際など両立せん!!! 一方、質問者様が望んでいるのは、以下のようなことなのでないでしょうか。 --- サラウンドと2chオーディオ、それぞれをできるだけ高いクオリティで楽しめたら最高。でも「クオリティ最優先」ではない。 専用空間ではない、生活空間(リビング)で利用するのだから、そこで得られる最善なクオリティで再生できれば十分。 法学部在籍なのでぜひ法を詳しく学びたいが司法試験合格を目指してるわけじゃない。恋人と過ごす時間も大事にしたい。 ところで、音楽を最高の環境で聴ける場所といえば、コンサートホールです。 音のクオリティを阻害するものは一切ありません。 洗濯ものもぶら下がっていないし、カーテンもありませんし、ヘンに共振してしまうガラス窓もありません。 左右も完全に対称です。 ごく一般的な部屋は、洗濯物はともかく、カーテンがあるし窓はあるし、様々な「音のクオリティを阻害する」ものがあります。というか、阻害するものだらけです。 ドアの位置、本棚の位置、机やイスの位置、カーテンの位置、窓の位置、フロントスピーカーに向かって完璧な左右対称で置いてある生活の場などあり得ませんよね。 このような環境で、「柔道剣道オーディオ道!」とハチマキを巻き、様々な点において「音」を追求するのって、極めて難しいのではないでしょうか。 例えば、複数のスピーカーが存在し干渉し合うことによる音質の低下は、上記「一般の部屋にある “悪いもの” 」起因の音質低下と、どちらがダメージが大きいのでしょう.....。 長くなってすみません。 ここからやっと本題です。 サラウンドの醍醐味は、「サラウンドから聴こえる音の体感」でしょう。 これは、 バーチャルスピーカーサラウンド<リアルスピーカーサラウンド です。 間違いありません。 ミサイルが左後方から発射されて右前方に着弾したりするシーンなどで顕著です。 特に、混沌とした戦闘シーンの音を丁寧に作ってある作品などでは、左右それぞれのサラウンドに別々に作り込まれた効果音が、臨場感/緊迫感をあおります。 「ブラックホーク・ダウン」などでは60%以上の時間でこういったサラウンド音声が効果的に描かれます。 「アザーズ」というホラー映画では、スクリーンには誰もいないのに右後ろからささやき声が聴こえたり。 これらは、バーチャルでは曖昧で、もったいないです。 リアルスピーカーサラウンドをお勧めします。 真ん中にイスを置き、片面ずつシステムを分ける.... 生活空間として成立させるのは難しいです。 お勧めできません。 私がお勧めする組み合わせは添付イラストのイメージです。 赤枠がサラウンドシステム(以下サラウンド)、青枠がピュアオーディオ(同2ch)です。 以前、実際にこれと同じ考え方で組んでいました。 今はいくつか変更を加えましたが、基本の考え方は変わっていません。 ポイントを何点か書きます。 ◆AVアンプとHIFIアンプの関係 サラウンド使用時は、全体のボリュームコントロールはAVアンプで行います。 フロントスピーカーのボリュームはHIFIアンプで動かせてしまいますが、サラウンド使用時は任意の位置で固定させておきます。 この「任意の位置」は、AVアンプでテストトーンを出して自分の耳で探します。 センタースピーカーとフロントスピーカーのテストトーン音量が同じになったと思える位置がベストポジションです。 ◆サラウンドと2chの関係 価格をご覧になり、AV軽視かよ!とお怒りかもしれません。 でも、そうではありません。 バンテリンサポーターのCMではありませんが「あるとないとじゃ大違い」なのがサラウンド。 もっと言えば、「あるだけで十分。必要以上にサラウンドに予算を注ぎ込むのはもったいない」と私は考えます。 AVアンプは “枯れた技術” の段階にあるので、20万円前後のAVR-X4700は十分に高いクオリティです。 また、サラウンドでも、フロントスピーカーの信号はAVR-X4700は通り抜けて、実はE280がドライブします。 映画であっても、主な音(特にBGMのオーケストラ)はフロントスピーカーが担当します。 つまりサラウンド時、サラウンド/ハイトスピーカーはX4700の担当ですが、メインと呼べるフロントスピーカーはE280が担当しているわけですから、サラウンド全体で見ればとても高いクオリティで鳴らせます。 前後しますが、私が推奨するこの組み合わせだと「X4700はサラウンド/ハイトスピーカーを鳴らすことが主なお仕事」になるわけです。 20万円かければ十分です。 他の機材に予算を向けました。 ◆フロントスピーカー 予算を向けたそのひとつがこれです。 私の趣味で選びました。 “ピュアオーディオ” が再生すべきと言われるオーケストラサウンドでも、「幻想交響曲」で2台のティンパニがfffで連打したり、「春の祭典」で銅鑼やバスドラムが狂喜乱舞したり、ハチャトゥリアン「交響曲第三番」でパイプオルガンのペダルが炸裂したりします。 これ、映画の爆発シーンのような一瞬で立ち上がる大音量と比べそれほど変わらないエネルギーです。 しかも、そういった、映画の激しい重低音は、LFEとして別チャンネルが担当するのでフロントスピーカーには実は無関係です。 「音の立ち上がりが速い。だからAV用」などの言い方をよく耳にします。 でも、さきほど述べた楽曲のシーンを「音の立ち上がりが遅い」スピーカーで聴いたら不満がありますよね。 例えば「音の立ち上がり問題」ひとつ取っても、AV/ピュア、どちらのコンテンツにも必要な資質です。 KEFのスピーカーはオーケストラを始めとしたアコースティック系サウンドをとても綺麗に鳴らします。 立ち上がりの速さも十分です。 ◆センタースピーカー センタースピーカーはフロントスピーカー同様に、映画で担当する音が多いです。 音の「色」をフロントスピーカーと揃えることは必須なので、同じKEFにしました。 ◆サブウーファー 聞いたことがないメーカーかもしれませんが、このモデルは強くお勧めします。 様々なサブウーファーを試用してきましたが、常に不満だったのが「ゆるゆるの重低音」。 爆発シーンでの「ズドドン」が「うぉうぉおん」に聞こえてしまうのにイラっとします。 でも最もイヤなのがオーケストラやジャズなどでLFEを使ったコンテンツ。 静寂のなか、コントラバス奏者全員が一斉にfffで弦をはじく...などの際、ゆるゆるの音で鳴ってしまうとガッカリします。 それが、ECLIPSのサブウーファー「TD725sw」が登場してガラリと変わりました。 大げさではなく、当時の業界では「革命」とまで言う方もいました。 私も衝撃を受け購入しました。 入力信号に対する反応が極めて速いのが特長。 引き締まっているのに量感も豊富、という相反する要素を両立できていました。 音楽を再生しても違和感なく、もちろん映画の戦闘シーンなどでも活躍する「ハイスピードサブウーファー」TD725swの弟モデル、TD316SWMK2を推奨します。 ◆サラウンド/ハイトスピーカー 理想を追求するならフロントスピーカーと同じメーカーにするところです。 でも、私の実感としては「あるかないか」が重要。 音の「色のつながり」が...と眉間にシワを寄せるくらいなら、部屋の中の洗濯物を片付けることに注力するほうが “良い音” で楽しめます。 サラウンドスピーカーやフロントスピーカーとの「空間のつながり」がどうしても気になるとしても、そこは「マイクによる音場補正」が解決してくれます。 ただし、ハイトスピーカーを数千円のもので済ませたりするとバチがあたります。 ハイトスピーカーのチャンネルにも大き目な音を入れているコンテンツもあって、そのようなコンテンツを再生したときはバリバリに音が割れます。 信頼性が高いこと、メーカーの傾向としてあまり独特なカラーが付かないサウンドであるため、ヤマハを選択しました。 ◆フォノイコライザーアンプ 持っていらっしゃるか不明でしたので、加えておきました。 E280はMM/MCどちらのフォノイコライザーアンプも搭載していないので。 なお、せっかくレコードを聴くのですから、より “アナログっぽい” サウンドで鳴るよう、真空管のアンプを選択しておきました。 もっと簡単にまとめようと考えていたのですが、商品を選んでいるうちに楽しくなってきちゃいまして.... 自分で買うならこれかな。いやこっちだな、と熱くなってしまいました。
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質問者からのお礼コメント
皆さま、ご丁寧な回答をありがとうございました。私たちだけではたどり着かない考え方やこだわりをお伺いできました。 まずサラウンドをバーチャル/リアルどちらにするか再考し、私たちなりのゆずれない点と予算と機器をすり合わせていくことにしました。新しい発見や音、感動に出会える選択肢を広げてくださった皆さま、重ねて御礼申し上げます。
お礼日時:6/30 12:14