散弾銃 スラッグ弾の反動に関して どれくらいの衝撃があるものでしょうか? 現在、教習射撃認定申請中で散弾銃の購入を検討しています。
散弾銃 スラッグ弾の反動に関して どれくらいの衝撃があるものでしょうか? 現在、教習射撃認定申請中で散弾銃の購入を検討しています。 猟友会・銃砲店に中古の銃を打診している状態で、気長に待つしかなさそうです。 新銃の場合、今までこちらで質問させて頂き、軽い銃という事で下記の銃が候補にあがりました。 1:ベレッタA400 アップランド・Kick off plus 2:ATAアームス・VENZA Synthetic 射撃場で知り合った方や猟友会の方の話を聞くと、12番のスラッグは撃っていて嫌になる。という事でした。 結果、Kick off plus 付きのベレッタに惹かれます。 しかし、価格の点で躊躇してしまいます。 その点、ATAアームスは価格が安いのが魅力です。 Kick off付きの銃とそれ以外の銃では反動がそれほど違うものなのでしょうか? 加えて、ATAアームスに関して全く知識がありません。 ご存じの方おられましたら評価をお聞かせください。
ベストアンサー
反動による弊害は、二つあります。 ①身体への影響 銃を撃つと身体で反動を受け止める事になります。 肩に衝撃を受けて、肩が痛くなったり痣が出来たりと、それより深刻なのが能と脳幹に対するダメージです。 反動でほっぺたを叩かれ、首ががくんとなります。 そうしますと脳や脳幹も揺さぶられます。 反動が激しいと脳震盪の症状を起こします。 象うちのライフルなど反動の強い銃を撃ちますと、一発で脳震盪でひっくり返る事もあります。 しかし一般的には一発でそうなる事はなく、反復して揺さぶられる事により、症状が出てきます。 24gのゆるい射撃用装弾でも、多数撃つと、ふらつき眩暈、吐き気などの症状を起こす事もあります。 ②身体の反応 強い反動を受けると、あるいは受けようとすると反応して身を縮めるというような事ができます。 具体的には反動を予測して、ぐっとグリップを引き寄せがっちり肩付をして身体が硬直してしまう。 さらにひどくなると反動を受け止めようとしながら引金を引いてしまうので、銃口があらぬ方向を向き、それてしまう。 そして一発撃つ都度、こういった反応が出てしまうので、次弾を撃つのにかまえし、連射に時間がかかってしまう。 そうしますと連射時に構えを直す時間がかかり、狙いがずれてしまいます。 これを俗に言う撃ちこなせないという事態になります。 反対に言えば撃ちこなせるというのは、狙いのズレも大きくなく、反動に委縮する事もなく撃てて、なおかつトントントンと同じように連射できる事をいいます。 こういった弊害があるのですが、カモ撃ちなどを除けば数発しか撃たない狩猟の場合、①はあまり考える必要はなく、 ②が問題となるます。 狩猟用の散弾装弾は30g、32g、35g、38g、43gそれから3インチマグナムの53g~とあります。 グラム数が多いほど、反動が強くなります。 どの程度の反動まで撃ちこなせるかを見極めて、自分が撃ちこなせる範囲でもっとも重い装弾を使うのがよいというのが、私の持論です。 それでここからは私の観察によるいささか観念的な話になるのですが、狩猟用としては32~35を使うハンターが多いでしょう。 カモ撃ちには38gを使うハンターがいますが、軽めの自動銃でも38g程度まではけっこう撃ちこなせるハンターが多いと感じます 43になりますと、撃ちこなせないハンターが出てきますが、それでも過半数のハンターは撃ちこします。 それでスラッグ弾は、私の感想では43g装弾と同じ程度の反動と感じます。 しかしスラッグ弾を撃つという事は上記の撃ちこなせる状況とは少し違います クレーや飛鳥にくらべると、動かないあるいは動くスピードが遅い鹿猪は銃を引き付けてぐっとかまえる時間的余裕がありますし、またそうしませんとライフルサイトは正確に狙えません。 ですからそうそうハンデにはならないと思います。 普段、トラップや鳥撃ちをしているハンターがたまにスラッグを撃つときつくきつくてという愚痴はあるのですが、かといってきつくてダメなので猟でスラッグは使わない、あるいは大物猟はしない、銃を買い替えるという話もありません。 最近は自動銃が軽くなり、3.0キロ以下の自動銃も珍しくありませんし、そういった銃で大物猟に参加しているハンターも数多くいます。 特に反動がきつすぎて銃を買い替えたという話もありませんから、ほとんどのハンターはなんとか使いこなしているという事でしょう。 ※ただしサボット弾の12番に関しては反動が強すぎ、具体的に弊害が出ているようです Kick off plusについて 最近、ベレッタが一生懸命宣伝していますが、これについては私もわかりません。 トルコ製の銃について 銃と言うのは今の世の中では工業製品として極簡単なもので、セオリー通りに作って有ればなんら問題はなりません。 いろいろな工業製品が、先進工業国で開発されて生産されていたものが、段々賃金の安い国に生産が移っていきます。 我々の身の回りにある家電やパソコンなどが、日本やアメリカのブランド名を付けていても中国やベトナムで作られています。 これらにくらべれば鉄砲なんて技術的に簡単なものです。 鉄砲の生産もどんどん賃金の安い国に下請けに出される、またそういった国々の銃器メーカーも力を付けて自社ブランドで売る。 1960年代、70年代は日本が賃金が安く、ほどほどの工業力であるとして、アメリカの各メーカーの下請けをしていました。 しかし1980年代になると円高により価格競争力が衰え、さらに後進の国に移っていきました。 日本の次に生産を行ったのが南米やスペイン(スペインは昔から下請けとしての実績がある)、ポルトガル、そしてトルコ、東欧諸国などです。 ベネリの一部機種はトルコ製であり、ベレッタは一部スペイン製、ブローニングはポルトガルと日本です。 アメリカでは自社ブランド、OEM製品としてトルコ製の銃がかなり販売されています。 当地のガン雑誌を見ていると評判は良いようです。 私もトルコ製の銃を三丁使った事があります。 一丁はベネリへOEMで輸出しているものをトルコ国内で自社ブランドで販売しているものですが、なんの問題もありません。 ベネリ製の元々の同一モデルと比べても遜色はありません もう10年ほど使っていますが、快調で故障もありません。
トルコはオスマントルコ時代からモーゼル小銃のライセンス生産しており、最近ではH&Kやラインメタルのライセンス生産もしてます。 個人経営の銃砲店も含めての事と思いますが、銃砲関係の製造業者が400社ほどあるとの事、 銃砲業界はかなり成熟していると考えていいと思います。 そういえば自衛隊も次期軽装甲車両はトルコ製も候補になっているようです https://news.nicovideo.jp/watch/nw9784397 軍用車両を作って輸出できるとなると、基礎的な工業基盤はかなり出来上がっていると考えていいんでしょう
質問者からのお礼コメント
反動に関して詳しく説明頂きありがとうございました。
お礼日時:6/29 14:28