戦わずして降伏したら・・・
※皆殺し
劣悪な環境の収容所に集められるのも、『ゆるやかな皆殺し』です。
何しろ相手は、国際法を無視して攻め込んでくる連中ですからね。降伏したら『命だけは助かる』などと楽観的に考えられる根拠はありません。(米国でさえ、中東で戦闘する時は、『国際法』の手続きに従っています。)
※差別
ウクライナ人はロシア人に併合されますが、待っているのは社会での差別でしょうね。これはほぼ間違いないと思います。
※社会的制限
ウクライナ人は、法的な自由や平等が与えられない、或いははく奪される可能性が高いです。具体的に言うと、居住地の移動、職業選択、就学、受けられる医療などで社会的な制限を受けるということです。
ソ連時代なら、いわゆる『シベリア送り』ってヤツですねぇ。まぁ実際にシベリアに送られるかどうかは判りませんが、『シベリア送り』とは、社会的な地位や権利をはく奪されることも意味しました。
そして最初に上げた『ゆるやかな皆殺し』に移行していくワケです。
・・・無条件に降伏しておけば『何も起こらない』などという発想は、それこそ平和ボケそのものです。世の中そんなに『優しく』出来ていません。
どんな理由にせよ戦闘行為自体が悪であり、戦闘行為そのものを全否定するのは正しいと思いますが、それと『相手が一方的に攻めて来た時』に無条件降伏するのとは、全く意味が違いますよ。
>第二次世界大戦での日本のように全力で戦うも力及ばず降伏する
第二次大戦は、敗戦したら上述した様な事が起こると現実的に考えられていたので、文字通り『戦って死ぬか、降伏して地獄を見るか?』という選択でした。米兵が上陸して来たら島民がガケから投身自殺したなど、最たるものです。降伏しても地獄行きだと思ったら、ひと思いに死のうと考えるのもあり得るでしょう。
敗戦してみると、意外にも米国は、国民に対してはどちらかというとフレンドリーな政策を取りましたが、これは相手が米国だったからに過ぎません。
もしソ連が樺太に進軍して来た時に無条件降伏していたら、少なくとも北方領土にいた部隊と一般国民は、『とりあえず命は助かる』などと言ってられなかったでしょう。
まぁ抗戦しようとしまいと、降伏したら扱いは同じってことです。