Commodification of Hinduism in Contemporary Thailand:
Evidence from a Hindu Shrine in Bangkok
↑上記の論文が面白いです。
タイを訪れる度にヒンドゥーの神様の像や意匠が街中で増えているなと感じていて、一度は信仰が途絶えて廃墟になったヒンドゥー寺院(遺跡)で祀りごとが再開されると大勢の参拝者が押し寄せたりしている状況を見ていましたので、ヒンドゥー教への関心が高まっていると感じていました。
タイ及び周辺国の宗教史を少ない石碑や遺物からの考古学的知見に基づいて大雑把に述べれば、
・バラモン教+初期ヒンドゥー教+土着宗教時代
・4~5世紀:仏教の伝播(たぶん全ての教えが混合した仏教)
・6~7世紀:シヴァ信仰の導入期
・8世紀:シヴァ信仰の最盛期
・11世紀:大乗密教最盛期
・12世紀:テーラワーダ仏教の導入期
・以下:テーラワーダ仏教時代、土着信仰とヒンドゥーの神様信仰も残る
・20世紀後半~:民間レベルでヒンドゥーの神様信仰の盛り上がり