ベストアンサー
遊びには4つの目的があります。 (1)可動部品の結合部は、動くための余裕が必要になります。 その余裕部分にグリス等の潤滑剤を充填することでスムーズな動きができます。 まったく余裕無く結合すると、部品同士の接触抵抗により動かなくなりますし、無理やり動かそうとすると部品表面が損傷します。 その余裕部分が遊びで、可動結合部分が複数存在すると、すべての余裕部分の合成が遊びとなります。 (2)車を直線に走らせるため、タイヤを車と並行に固定したとします。 路面は完全に平滑ではありませんんから、実際に車は直線に進みません。 タイヤが一定範囲で自由に左右に動くようにすること(遊びを作ること)で、路面の凸凹をタイヤの向きで吸収して車は直線に走ります。(慣性) (3)人は一定よりも小さい動きを行うことは難しいのです。 ハンドルを小さく切る場合でも、一定以上は手を動かさないとハンドルを切ることはできません。 手に力を入れた場合、一定以上力を加えないと手は動きません。 ハンドルを切る際に、一定の助走範囲を設けることで、ハンドルを容易に切れるようにしています。 これが遊びとなります。 但し、遊びが大きいとハンドルを切り始めるまでの時間がかかりますので、ハンドル操作頻度が多い車の場合は最低限の遊びまで詰めているものもあります。(F-1,WRC等) (4)とっさの時にハンドルを間違って切るのを防止する効果があります。 上記(3)により得られる効果です。 実際には、手で握る行為自身に一定のマージンがあるので、多大な間違いでない限り大きな効果はありません。
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質問者からのお礼コメント
ありがとうございます
お礼日時:2009/6/3 6:34