トルストイの戦争と平和はナポレオンのモスクワ侵攻を題材にしていますがこの作品ではナポレオンは悪役ですよね?

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ロシア人の作者トルストイからしたら、自国を侵略したナポレオンだから、いい印象があるわけはないが、ナポレオンのモスクワ侵攻とその失敗の歴史の流れの中で小説を仕立てたから傑作と言えると思います。 比較してイギリス文学のブロンテ姉妹やジェイン・オースティンなど女流作家は似たような恋愛小説を書きながら、このような歴史仕立てが下手だから、トルストイ程成功しなかったと思います。 一方同じロシア文学ではドストエフスキーが優れていると思うが、彼が大ロシア主義者だったと聞いて幻滅しました。

いいえ、悪役ではありません。 『戦争と平和』を読んだ人ならそんなことは思わないでしょうから、知ったかぶりせずに、是非まずは読んで欲しいものです。 この小説には悪役は特に出てきません。そもそもそんな話ではないのです。 ナポレオンを含む歴史部分は、小説の背景に過ぎず、歴史のうねりの中で主要人物たち(群像劇になっており主人公も複数いる)は、運命に翻弄されていくというストーリーです。 ナポレオンの登場場面はほとんど史実通りで、主人公たちとの絡みもほぼありません。(たぶん全く会うこともない) 強いて悪役といえるのは、ピエールの嫁と、嫁の愛人(ピエールと決闘する)、そしてアンドレの父親の老ボルコンスキが、ネガティブな要素を物語に与えるキャラクターです。 ナポレオンは歴史の一部なので、善も悪もありません。あるがままです。そしてストーリーと直接関係がない歴史部分の方がこの小説は圧倒的に面白く、ストーリー部分は基本は恋愛物なので、可憐な小娘と婚約して愛のないことにあとで気付いたり、少女と父親みたいに接していたナターシャへの愛に急に気付いた(だいぶ小児性愛っぽい)り、英雄になりたい(本当は臆病な)若者がいとこ同士で結婚したり・・・と、よく考えるとちょっと気持ち悪い恋愛が、実はストーリーの本筋なのですよ。 歴史大河ものの小説に悪役なんていないのが普通です。ヒーローの話じゃないのです。メインキャラクターは架空の人物であり、彼らの人間模様の物語です。歴史は舞台装置や背景の役割です。他の小説も日本以外では特にそうです。