阿弥陀堂には、見た目上の共通点がありますか? 専門用語は分からないので、易しい言葉で教えて頂けると助かります。 よろしくお願いいたします。
阿弥陀堂には、見た目上の共通点がありますか? 専門用語は分からないので、易しい言葉で教えて頂けると助かります。 よろしくお願いいたします。
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あります。 阿弥陀堂建築は平面が基本的に正方形になっています。正面と側面の長さが同じなのです。 そして、その中央に阿弥陀像(もしくは阿弥陀三尊像)が安置されていて、本尊の周囲を回れるようになっています。 典型的な阿弥陀堂建築の平面図をいくつか見ればわかりやすいでしょう。 ・法界寺阿弥陀堂(京都府) http://st01.zorg.com/pict/200911/17/10125845852000038073_7whedwucvw.jpg ・浄土寺浄土堂(兵庫県) http://st01.zorg.com/pict/200911/17/10125842750300038073_m47y3kg4vw.jpg ・白水阿弥陀堂(福島県) http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/64/d54de2e31f2595252cb28699fe40e146.jpg 有名な平等院鳳凰堂も、じつは本尊を安置してある中央部分を平面でみるとちゃんと阿弥陀堂建築になっています。 http://st01.zorg.com/pict/200911/15/10125826958900038073_cnopygkyvw.jpg なぜ阿弥陀堂が正方形なのかというと、浄土教では「念仏行道」という修行があるからです。 念仏行道は、「南無阿弥陀仏」と唱えながら、阿弥陀如来の周囲をぐるぐると何日も何日も回るという行です。これを行なうために、阿弥陀堂は正方形で、本尊のまわりを回れるような構造になっているのです。 さて、このように阿弥陀堂は正方形の建物ですから、多くの場合、屋根のかたちも4面から均等にすぼめた宝形造(ほうぎょうづくり)になっています。 宝形造の概念はこんなかんじです。 http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/3f/Hip_roof2.jpg そして、宝形造の屋根の頂点には、このような宝珠がのせられています。 http://4.bp.blogspot.com/_CiE-CNWjIEY/SfuQTHlqFXI/AAAAAAAAElc/b5gXat3vqEk/s400/DSCN2659.jpg 正方形の平面、そして多くの場合、宝形造の屋根。この2点が、阿弥陀堂建築に共通する特徴です。
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質問者からのお礼コメント
百聞は一見にしかずですね。素晴らしいご回答です。ありがとうございました。
お礼日時:2011/5/23 7:30