★ユニウス条約はプラントにとって有利なのか、不利なのか?
★ユニウス条約はプラントにとって有利なのか、不利なのか? なかなか面白いテーマだと思うので、新たに質問を立てます。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1269048902より プラント独立戦争の停戦条約として結ばれたユニウス条約。このユニウス条約により、プラントの独立は国際的に承認されました。一方で、当条約はプラントに対し、占領地の返還・軍縮を課すものでもありました。条文の詳細は http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%BA%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%A9#.E3.83.A6.E3.83.8B.E3.82.A6.E3.82.B9.E6.9D.A1.E7.B4.84.E7.B7.A0.E7.B5.90 をご覧ください(私はAstrayシリーズは大嫌いですが、ユニウス条約の全容が分からなければ議論にならないため、この設定を引用するものとします)。 さて本題ですが、このユニウス条約はプラントから見た場合、有利だったのでしょうか?それとも不利だったのでしょうか?開戦をめぐる国際情勢、停戦に至るまでの戦況の変化、戦後処理に際しての各勢力の力関係、条約締結後の各国の状況、等々からお答え下さい。参考程度ですが、当条約の影響として劇中から分かるものには、ZAFT軍兵器の非核化、核ミサイルの使用禁止、デュランダルの議長就任、等々がありましたね。また、プラント市民が条約への不満からカナーバを退陣させたという設定もあります(ただし、これは正史における"海軍軍縮条約"的な見方もできると思うので、必ずしも条約の不利を示す材料にはなり得ないと言えるでしょう)。 私には私なりの見解があるにはありますが、皆様の意見を是非お聞かせ願いたく思いますので、私の見解についてはある程度回答者様が書き込んで下さった段階で補足にて述べたいと思います。 では、レベルの高い回答をお待ちしております。 ★検索ワード ガンダムSEED 種 シード ラクス・クライン ギルバート・デュランダル
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ベストアンサー
レベルの高い回答だとは思いませんが、考えてみたいと思います。 ユニウス条約の有利不利を考えるには、似ているようで全く違う二つの条約、軍縮条約と講和条約という二つの側面から考えるべきだと思います。軍縮条約というのは『戦争の前に』締結するもので、互いの勢力圏を認めつつ互いの戦力を削るというものです。当然規定される内容は現在の戦力を基にしたものになっているはずです。逆に講和条約というのは、『戦争の後に』締結し、基本的には一方に対して懲罰的な内容が入ることもしばしばです。規定される内容は、戦力ではなくこれから戦争が継続した場合の予想される結果に即したものになります。 まず軍縮条約として、条約の内容を考えます。ユニウス条約が締結された時点で、地球連合とザフトの戦力は5倍も差が開いていないレベルだったと思います(作中の描写を見ても、連合が10倍の戦力で押しまくっているとかではありませんでした。またジンとメビウスの戦力比は1:3とのことなので、開戦時に3倍以上の差があると開戦した時点でザフトは負けてしまいます。開戦時に3倍以内の差しかなくジェネシスなどで戦力を消し飛ばされた連合がそこまで物量戦を展開できたわけではないと思います)。ところがこれが条約締結で一挙に何十倍(正確には分かりませんが)の差に膨れ上がるわけです。これは明らかにザフト不利の条文です。 しかし、この内容が見かけほどザフト不利かは不明です。というのも、この条文の内容では戦力の比は分かりますが戦力の量は分からないためです。たとえば中国と台湾で軍縮をするとして、『台湾は戦闘機を一万機持って良い。中国も一万機』という条文を用意したとします。内容的には対等ですが、結局台湾が一万機の戦闘機を用意できるはずがないので、中国有利の条文です。同じように、ユニウス条約のリンデマンプランがザフトの現有戦力を基にしたものだった場合、地球連合は条約に規定されている量の戦力を用意できないため見かけほどはザフト不利ではありません。 次に、講和条約として考えます。講和条約は戦争の予想される結果に基づくものですが、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦終了時の両軍の戦力は、明らかに連合有利です。一体どういう人がASTRAYを書いているかは知りませんが、ともかく連合はまだ戦力(ダガーL)がパナマに残っていました(訓練未了ならともかく、この状況で最新鋭の戦力を出し惜しみは頭がおかしいと思います)。対してザフトはヤキンを失ったことで本土決戦を行わなければなりません。核兵器などの戦略兵器も連合にはあって(ユニウス戦役初頭に使ってますので)ザフトにはない(あるかもしれませんが連合各国に打ち込めはしないでしょう)状況です。もし戦争が継続されれば、ザフトはこの世から消えていたでしょう。それを考えると、条文の内容はザフト有利なものです。主権を保っただけでなく、戦力の保持まで認めた内容ですから。 ユニウス条約はもともとは講和条約だったはずですが、締結交渉中に南アメリカで両軍が交戦したこともあり、軍縮条約の側面が出てしまいました。このため、ザフトではユニウス条約が自国に不利との考えが出てきたのだと思います。 結論としては、『停戦交渉をせず戦争を継続した場合』に予想されるザフトの状況に比べればザフト有利な条文で、『ユニウス条約締結時点で戦争を再開した場合』に予想されるザフトの状況に比べればザフト不利な条文、ということになるかと思います。
質問者からのお礼コメント
ありがとうございます。いろいろと謎が解けました。 私は当条約については結果からの推測論に徹しておりましたが、このような形で条約案を分解してみるのも実に有意義ですね。素晴らしいと思います。 以下、ぜひどうぞ。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail.php?qid=1369640323
お礼日時:2011/8/24 1:18