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南極大陸ってどうして犬を鎖に繋いで置いて行ったのですか? 2匹は自ら鎖を切っ...

yuu********さん

2011/11/2109:55:05

南極大陸ってどうして犬を鎖に繋いで置いて行ったのですか?

2匹は自ら鎖を切って、ペンギン等を食べて生き延びたと聞きましたが、他の犬達は全滅したと聞きました。
また、置いていくにしてもどうして鎖に繋いでいく必要があったのか疑問です。

いくら調べても理由が見つからないので是非教えて下さい。

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fuj********さん

編集あり2011/11/2713:58:10

南極越冬隊 タロジロの真実 (小学館文庫)
北村 泰一 (著) ← 京都大学理学部地球物理学科卒、のちに九州大学名誉教授。ドラマ「南極大陸」の「犬塚」に相当する方。
http://www.amazon.co.jp/dp/4094060049/

から引用します。北村氏は、第一次越冬隊員の中でただ1人、第三次越冬隊に参加して、昭和基地を再び訪れ、生き残っていたタロとジロに再会した方です。映画「南極物語」も、今回のドラマ「南極大陸」も、北村氏の著書をベースにしております。

312頁~313頁
「ひょっとしたら、犬たちを連れて帰れない自体に陥るかも知れないことを予想した」

「最後の局面に立ち至ったら、何とかクサリだけでも放してやりたい。しかし実際のところ、犬たちをクサリから放したからといって、どうなるものでもなかった。だが、これは気持ちである。理屈ではない」

「『ほんの数時間、基地が空になるだけだ』と言われた。はじめはそれを信じた。だから、最後に一列にワイヤーにつながれている犬たちの首輪の穴を一つ縮めた。あす犬が首輪抜けをして、その辺を走り回ったからだ。扱いに慣れた犬でも、捕らえるのに苦労をした。新しい隊員に、小熊ほどある犬は、(首輪抜けをしていた場合)とうてい手に負えるシロモノではないだろうと思ったのだ」

「もし、第二次越冬隊が来なかったらどうしよう。この際、最悪のことを考えて、手を打っておくべきではないか。首輪の穴を縮めるなど最悪のことだ。私はこの不安と不満を西堀(第一次越冬)隊長にぶつけた。」

「そのとき、西堀隊長はこう言った。『北村、それが探検だよ。非情なことでも、目的を達成するために、それが最良のことなら、心を殺してそれに従わねばならないものだよ』」

「西堀隊長はこうも言った。『首輪を締めなくて犬が離れ、第二次越冬隊が来たときに、その犬に手こずったらどうする。交代ができるかどうかわからないにしても、今は、できると信じよう。それに向かって最高の準備をしよう」

====

第一次越冬隊は、昭和基地を去る段階で、15頭のオス成犬のソリ犬、1頭のメス犬(ソリは牽けない)、8頭の子犬(うち6頭はメス)がいました。

第一次越冬隊が、「宗谷」搭載の小型飛行機で昭和基地から宗谷に避難する際に、第一次越冬隊員たちは、私物を昭和基地に残置して(昭和基地に永遠に残していく、に等しいです)重量を減らし、6頭のメスの子犬(昭和基地に残っていて、第二次越冬隊が昭和基地に来てもソリ犬として役立たない)を飛行機に乗せ、宗谷に連れ帰りました。

次いで、成犬であるメス犬のシロ子については、シロ子の体重の分だけ、飛行機の予備燃料であるガソリンを捨てて、シロ子を飛行機に積んで連れ帰りました。オスの子犬2頭も同時に連れ帰りました。第一次越冬隊は、犬の犠牲を最小にするため可能な限りの努力をしたと認められます。

最終的に、15頭の成犬オス犬が昭和基地に残置されました。体重の重いオス犬を、「宗谷」の飛行機でピストン輸送して救出する、などということは不可能でした。そんなことをしていたら、宗谷が氷海に閉じ込められてしまう状況でした。

この状況で、欧米の観測隊であれば
「犬たちを基地に残置して、長く苦しめ、最終的に餓死させるのは忍びない。銃で射殺し、苦しみを短くしよう」
という選択をしたでしょう。

欧米では、飼えなくなった犬を「捨てる」のは、動物虐待の最たるものされます。
「犬を飼えなくなった飼い主は、代わりの飼い主を探す努力、犬を引き取ってくれる施設や団体を探す努力をし、それが無理なら自分の責任で犬を安楽死させる『義務』がある」
と考えられています。

越冬隊は銃と実弾を持っており、越冬中にたびたびアザラシを獲って犬のエサにしていました。子熊のような犬を、短時間で「安楽死」させるには、銃で射殺するしかありません。

犬のピストン輸送が不可能でも
「銃を持った隊員が一回だけ飛行機で昭和基地に戻り、犬たちを射殺して、『宗谷』に戻る」
なら可能だったと思います。南極で、クサリに繋がれた犬はもちろん、クサリから放された犬も、結局は餓死することは目に見えていますし、北村氏もそう考えていたと著書に書いていますが、日本の観測隊・越冬隊には
「犬を射殺して、餓死する苦しみを除いてやろう」
という考えは、全くなかったようです。北村氏の本には、そういった記述は一切ありません。

====

昭和33年2月に昭和基地に残置された15頭の犬は、昭和34年1月に北村氏他の第三次越冬隊員が昭和基地に再来した時、

* 8頭の犬が、首輪から抜けた形跡があった。そのうち、タロ・ジロの2頭が生存していた。
なお、後の6頭のうちの、1頭が、昭和43年に冷凍状態の遺骸として昭和基地の近くで発見された。身体特徴から見て、「リキ」と思われるとのこと。

* 首輪から抜けられなかった7頭の犬は、昭和34年1月に「きれいな体」で餓死しているのが発見された。

という結果となりました。

質問した人からのコメント

2011/11/27 20:51:44

成功 皆様とても丁寧で詳しいご回答本当にありがとうございました。
なるほど。
やっと理解できました。
生々しい事実にも少々ぞっと致しました。
BAは一番詳しく丁寧に回答して下さったfuji_mikasa様に^^
この度はありがとうございました。
またご縁がございましたら是非よろしくお願い致します。

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tin********さん

2011/11/2121:44:35

本来1時的な事だったからです

あと食料なんですが・・・言葉を濁しますが

「一番近くに居た動物」を食べた形跡があるようです・・・

鎖が外れたのが外れなかったのを・・・

bag********さん

編集あり2011/11/2111:53:13

どうしてって、一時的なことだと考えられていたからです。
TBSドラマのように(経緯はともかく)、折り返し第二次観測隊のメンバーが来る予定だったのです。
それができないなら、キムタクが恩願したように、「当たり前に犬も連れに戻る」と考えられていました。
それすらできなかった、と言うことだったのです。
ですから、国に帰ってから「犬を見殺しにしてきた」と世論の大非難を浴びます。
その反動が、タロ・ジロ星間の感動へと繋がるのです。

あと、非在来生物の持ち込みに関しては、当時はほとんど考慮されていません。
ですから、仮にもう戻れないことが判っていたなら、犬は放したはずです。
食われる野生生物がかわいそうとか言うのは人間の都合で、野生生物はそもそもそういう弱肉強食の環境にいます。
犬が10や20いたところで「それだけなら」たいしたことはありません。
野生化して繁殖し地域の食物連鎖を壊したり、病原菌などを持ち込むのが問題なんです。
ペンギンやアザラシだって、シャチなんかに食われているんですよ。
そういうのがダメってのは、もう少し後になってからの話。それも、政治的理由が大きく作用しています。
今はですから、持ち込むこと事態が禁止です。

ban********さん

編集あり2011/11/2111:29:42

南極に住んでいる元々の生物たち、たとえばペンギンやアザラシなどにとって、犬というのは本来存在しないはずの獰猛な猛獣です。人間が勝手に持ち込んだ犬という生物が、南極にもとからいる生物に危害を加えるなど、科学的にも、生命倫理的にも、本来あってはならないことです。鎖に繋いでおくことはもちろん、なんとしても回収しなければならないし、もしどうしても回収不可能なら「処分」していくのが当然の人間の義務です。それができなかったのは、自然観測をする科学者であるはずの観測隊側の「致命的な失態」というべきなのです。もちろん、鎖をはずして「勝手にペンギンを襲って生きろ」などというのは論外も論外です。
実際、回収も処分もできなかったのは、この場合は仕方ない、ということになるのですが(観測隊は命がけで仕事してるんですから非難はできませんが)、「仕方ない」といって残していった二匹の犬は、、鎖と切って脱出し、「地元生物」を「虐殺」して生き延びたのです。どれだけ南極大陸に無辜の血が流れたと思いますか。やはり、これは人間側の「痛恨のミス」です。
二匹の犬が生き延びるため、食われた無数のペンギンたちの立場はどうなるのですか。これを「美談」とするのは、人間側の勝手な驕りです。南極は、人間と犬のためにある大陸ではないのです。

ga8********さん

2011/11/2110:22:44

悪天候で交代要員の第二次越冬隊を乗せた宗谷が着岸できず
雪上飛行機で一次隊の人間だけ宗谷に回収するのがやっとだったから。
二次隊が上陸できれば犬は助かったが結果として越冬を断念したことで「置き去り」になった。
常識的に考えて南極に犬を放したところで生き延びられるわけはなく、
二次隊がやってくる可能性を信じて犬を繋いでおくのが当然の判断。

sor********さん

2011/11/2110:07:20

何かで読んだのですが
本来南極にいないはずの犬を放してしまうことで
(餌の乱獲、繁殖など…)
南極本来の生態系を狂わせないためだそうですよ
苦渋の決断だったようです

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