ここから本文です

模型に詳しい方に質問です。模型の複製をしようとしていて、最近Wikipediaを読んで...

fuj********さん

2011/12/401:52:40

模型に詳しい方に質問です。模型の複製をしようとしていて、最近Wikipediaを読んで知ったのですが、レジンキャストは硬化後も若干、 有機溶剤が残っており経時変化で揮発と共に若干変形するそうですね。また硬化後のレジンを一定時間加熱すれば内部の溶剤をほとんど揮発させられその後は完成後の模型の変形の心配が無くなる・・・・と書いてありました。ヒケや変形というとどの程度の感じでしょうか?また揮発させる方法としてどういった方法が適切でしょうか?お湯で煮るとか・・・・?

閲覧数:
2,805
回答数:
2
お礼:
500枚

違反報告

ベストアンサーに選ばれた回答

nek********さん

編集あり2011/12/623:56:24

まずレジンという言葉を定義しておこうと思います。この場合は触媒型の熱硬化性樹脂くらいの意味で、そういう意味に限定して使います。

さて、一般的なレジンですが、この中にも何種類か異なるものが含まれています。入手しやすくポピュラーなものとしては、ウレタン系・エポキシ系・不飽和ポリエステル系、あたりになりますでしょうか。

うち、ウレタン系と不飽和ポリエステル系として売られているものは、流動性改善のために有機溶剤を混入したものが多く存在します。これは、真空注型機を使わなくても注型ができるように粘度を下げることが目的です。計量したことはありませんが、体積比で「数割」ていどの量で有機溶剤がまぜられたものも多くあるようです。
ただ、有機溶剤は、硬化前の液体状態の樹脂の流動性を改善することには役立ちますが、硬化後の樹脂の性能を大幅に悪化させてしまうという問題点もあり、あまり好ましいものとは言えません。

具体的にどんなことが起きるかというと、そうですねえ、たとえば豆腐とか水羊羹とかを乾かしたらどのように変形するか、を想像してもらえばわかりやすいかと。固体中に残った溶剤が揮発することで、その分固体が縮むという現象を引き起こすわけです。

固体中に数割くらいの体積で残存している有機溶剤が徐々に揮発して固体をゆがませることになるわけですから、影響は、けっこう甚大です。影響の出方は、成型品のかたちなどもからんできて、一概には言えませんが。
フィギュアなどのようにけっこう塊となっている成型物の場合には「全体になんとなく縮む程度」であまり経時変化が気にならない場合もありますが、板状の成型物の場合には年単位の時間をかけて板がめくれあがるように変形してしまい模型としては成立しないようなとんでもない状況になることもあります(鉄道模型の客車の側面で経験しております)。よって、成型品のかたちによっては、有機溶剤が混入されたレジンではまともな成型ができない、と結論するしかない場合も少なくありません。
どのような形のものを成型するのならば有機溶剤入りレジンでも大丈夫か、というあたりはこれはもう経験を積むしかありませんねえ。ただ経験を積むとはいっても、成型したあと年単位で経過観察をしなくちゃなりませんから、そんなに簡単なことではなくて。

また、硬化後のレジンを加熱すれば有機溶剤を追い出せるかどうかですが、これは無理です。これまた成型品の形によるんですが、表面から遠い深い位置に残留した有機溶剤を加熱によって除去しようと思ったら、かなりの時間がかかります。数時間煮た程度ではほとんど効果はないんじゃないかなあと思います。
おれもWikipediaのレジンキャストの項目をいじくった記憶がありますけど、「一定の温度で加熱処理することによりある程度軽減する事ができる」というのは間違いだと断じていいと思います。これは、重合残り(反応残り)の樹脂を減らして固体化を促進することで品質を安定させるための方法論であり、溶剤を追い出すための方法論ではありません。

で。
成型品の品質安定性という観点から言うならば、これはもうそうれはもう「有機溶剤がはいっていないレジンを使う」という以外には、選択肢はないように思います。エポキシ系レジンは一般に有機溶剤が含まれていませんし、アマチュア用としては入手が困難のようですがウレタン系でも有機溶剤が含まれていないレジンは存在します。ただしいずれも粘度が高く、非常に注型しにくいという欠点を持っていますが。
いろいろためしたあげく、おれは個人的には、エポキシ系レジンを選択、真空注型機を使い、成型後にしばらく高温の湯につけて重合を促進させるという方法を選びました。これで少なくとも10年くらいはまったくゆがみが表面化しない成型品を得ることができました。その技術を確立したところでなんか力尽きてガレージキットメーカーへの道は頓挫してるんですが(=^_^;=)。

結論を言えば、有機溶剤入りの、硬化前にはそこそこ流動性が良い、アマチュア向けのレジンでは、品質安定性が良い成型品を得ることは難しいと断言して良いように思います(前述のように、中身が詰まった塊のような整形品の場合には、ゆがみがあまり表面化しない場合はあり得るけれども、それを確認するには年単位での経過観察が必要)。
品質安定性などを気にするのであれば、真空注型機などを使わずとも型に流し込めるようなレジンはアマチュア向けの簡易な商品であると割り切って頼らないようにし、それなりに初期投資をして高粘度のしかし安定性は良い有機溶剤を含まないレジンを使うようにするしか手はないんじゃないかなあ、と思います。

質問した人からのコメント

2011/12/10 04:24:24

まさかWikipediaの項目を触っていた方から回答頂けると思っていませんでした。より詳細に回答頂けた方にベストアンサーを差し上げますが、お二方ともありがとうございます。レジンキャストには絶望しましたが(笑)何かモヤモヤが晴れました。ただレジン化はひとつの模型のゴールだと思っていたので経時変化で歪みが発生するのはショックですね。未来の世界で熱硬化する有機溶剤とかが開発されることを願います(笑)

ベストアンサー以外の回答

1〜1件/1件中

bus********さん

2011/12/413:07:37

おっしゃるとおり 十分に硬化後、お湯で煮ます。
離型剤を洗い流し、事後変形を取り除くこともできますしね・・・

変形については
インジェクションモールドのプラスチックモデルみたいに
脱型後の冷却で急速に収縮がおこってできるヒケとかの心配はまずない代わりに一番深刻なのは 曲がり やソリ です。
これをお湯で煮て形を本来そうあってもらいたい 原型どおり に修正してゆきます。

しかし、もっと注意すべきは、樹脂を注型する際に発生させてしまう気泡の除去でしょうね・・・
これも、静かに型に流し込む というだけでは完全に発生が抑えられないので、徹底してやりたい場合は 真空ポンプをつかって抜気せねばなりません。・・・まあ予算やもろもろあってそこまではなかなか困難でしょうけど・・・

もちろん 発生してしまっても、発生場所や程度によってはポリパテで修正も可能ですが・・・

みんなで作る知恵袋 悩みや疑問、なんでも気軽にきいちゃおう!

Q&Aをキーワードで検索:

Yahoo!知恵袋カテゴリ

一覧を見る

Yahoo! JAPANは、回答に記載された内容の信ぴょう性、正確性を保証しておりません。
お客様自身の責任と判断で、ご利用ください。
本文はここまでです このページの先頭へ

「追加する」ボタンを押してください。

閉じる

※知恵コレクションに追加された質問は選択されたID/ニックネームのMy知恵袋で確認できます。

不適切な投稿でないことを報告しました。

閉じる