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釈迢空(しゃく ちょうくう)の「たたかひに果てにしゆゑ、身にしみて今年の桜あは...

wei********さん

2012/11/1822:19:14

釈迢空(しゃく ちょうくう)の「たたかひに果てにしゆゑ、身にしみて今年の桜あはれ散りゆく」の短歌についてなのですが、この最初に入ってる句読点は短歌には必要のないはずなのに、なぜ入っているのでしょうか、

釈迢空(しゃく ちょうくう)の「たたかひに果てにしゆゑ、身にしみて今年の桜あはれ散りゆく」の短歌についてなのですが、この最初に入ってる句読点は短歌には必要のないはずなのに、なぜ入っているのでしょうか、
調べていてもなかなかわからなくて・・・

どうか、よろしくお願いします

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nur********さん

2012/11/2320:18:53

折口信夫という学者は、よく柳田國男と並べられるわけだけど、折口は生涯を野の学者として生きた人ですね。
私は古代を研究する学者として二人とも大好きなんだけど、一層折口を愛する。それは決して理論に基づかず、古代と一体化しようとした研究姿勢にある。折口ほど古代に憧れ古代に行き来した人間はいないんですよ。
折口信夫は歌人として雅号「釈迢空」を名乗ったわけだけど、その歌に込められた言葉の概念の深さは、知れば知るほど深いものがあるんですね。句読点ばかりでなく、連点や連線まで厳格に使いこなしている。
それは和歌の様式を外れようとしたものではなく、現代に生きる自分が語り得ないものを表そうとしたことに拠るんです。
それともう一つは明治以降に入ってきた西洋詩というものの様式を取り入れようとしたんですね。和歌で語り得ぬものを詩として語ろうともしたわけ。だから釈迢空の長歌は和歌であるのか詩であるのかは様々に受け取られても来たんですよ。
この歌に関して言えば、最愛の弟子であり結婚(養子縁組)をした相手が硫黄島で戦死した悲しみを謳い上げているんですね。
戦時中は国のために雄々しく戦死することは遺族の誇りである、とされていたわけ。それが日本人の美学となっていたんですね。
だからその美学の中に生きて死んだ愛する者を「桜」という生死の美の象徴に重ねて送ろうとしているんです。潔く散っていく桜の、その散りゆく故の美しさというものに、「あはれ」つまり深い感動を感じようとしている。
しかしその契機となった愛する者の死に対し、桜の美に載せる手前でどうしても立ち止まらずにはいられなかった。それがこの「、」なんですよ。これがあるからこそ、そこに語り得ぬ折口の悲しみの深遠があるわけ。
古代の和歌には膨大な時間の積み重ねによってその「深遠」が備わっているわけだけど、現代の自分の歌にはそれが無い。だからどうしても加える必要があった、ということなんです。
この和歌は歌集『倭をぐな』の中の「竟(つい)に還らず」と題された10首の歌の一つですね。最愛の者の死に触れて、折口が詠まずにはいられなかった歌共なんです。

折口信夫という学者は、よく柳田國男と並べられるわけだけど、折口は生涯を野の学者として生きた人ですね。...

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lie********さん

2012/11/1908:50:09

以前、同じご質問にお答えした事がありますので、転載します。

この歌に限らず、釈迢空の短歌には、句読点や一字空けが多用されています。
これにこだわった理由を、本人は「我々の愛執を持つ詩形の、自在なる発生の為である」と語っています。独特の超空ブシで意味がとりにくい、というか、何も言っていないような気もしますが、自分の歌をより正しく理解し味読してもらうためにつけたもので、ある意味、自注のようなものでしょう。

「たゝかひに 果てにし子」とは、18年間をともに暮らした最愛の養嗣、藤井春洋です。 「ゆゑ」のあとの「、」は、深い哀惜の念を、散る桜へと重ねていくための、かすかな転換点をしめしています。歌唱における息継ぎ(ブレス)のようなものです。

weiyi1618さまのご質問にお答えしました。

rai********さん

2012/11/1823:13:19

まったくの私見ですが。
ここに、沈黙である「間(ま)」を置いていると考えます。

この短歌はまず、自分にとって大切だった者は戦によって今はなく、と「状況」を述べ、読点をはさんで、身にしみてと「思い」を表出させます。

できごとを淡々と述べた後に、間をはさんで表出する、こみ上げてくる思い。
読点による「間」ゆえに、表出する悲しみがよりいっそう激しく伝わってくると考えます。

そうして、こみ上げてくる思いを前に、今年の桜が、はらはらと散っているのです。

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