ニノは、あまり話しません。
ただ、昔、雑誌で少しだけ話してくれたことがあります。
『虹』は、「きみを忘れる旅」がテーマで、別れた彼女を忘れる旅に出る男性が主人公だと、ニノが言ってました。
詞を女性目線で書いたのは、ファンに実体験でしょうって言われるのが嫌でわざと女性目線の詞にしたそうです。
ニノは、作詞はすべて想像して作ったものです。
実体験を詞に書けないと言ってました。
『虹』の詞の大半は、主人公の男性(きみ)と彼女(私)が付き合ってた頃の話です。
♪これからは♪から、主人公の男性と別れた彼女(私)が、その後付き合った人(君)と結婚するまでの話です。
♪lalala♪から、主人公の男性目線の詞になってます。男性が回想して、別れた彼女との思い出を振り返り、結婚してしまった彼女(きみ)を忘れる為に『ありがとう』と言う。
『それはやっぱり君でした』の主人公は、『虹』の主人公と同じ男性です。
男性は、その後も結婚してなかった。
そして元彼女が結婚したあとに亡くなったことを知ったんです。
ひとり、家で彼女との思い出を振り返り、
あの時、言えなかったことを言えてたら結婚できたかもしれないな…と思いながら、彼女を弔う為に、ご飯を作ったりした。
酔っ払って愚痴を言ったりした。
そして、言えなかったことを、おそらく泣きながら、『君は虹よりキレイだ』と、やっと好きな気持ちを伝えることができた。
ニノが雑誌で、『それはやっぱり君でした』を作詞した時、亡くなった人を想うという悲しいだけの話になってしまい、POPな曲というアルバムコンセプトから外れるので、
終わりの方の詞を、環境が似ている『虹』の続きにしてみた。
と、言ってました。
悲しいだけの話ではなく、気持ちを伝えて前向きになる男性の話だと思います。