元々、ハリアーは初代からレクサスRXとして輸出されています。このため、日本国内でレクサスチャネルが立ち上がり、3代目へのモデルチェンジの際にハリアーは廃止、レクサスへと移行されるはずでした。
同じように、セルシオ→LS、ソアラ→SC(廃止)、アリスト→GS、アルテッツァ→ISというように、初代から海外ではレクサスとして販売されていた各トヨタモデルがレクサスへとスライドしています。(ソアラのみ3代目からレクサス)
ハリアーの代わりにトヨタモデルで投入されたのがヴァンガード(RAV4ロング)です。が、これが撃沈で全く売れず…
販売店からの強い要望で、2代目ハリアーの2.4Lのみがトヨタブランドとしてそのまま残されることになります。
つまりは、ハリアーの正式な後継はレクサスRXです。
2代目ハリアーは登場から相当な時間(9年)が経過しており、強化される新しい排ガス基準や衝突安全基準に適合しなくなることから、2012年夏に生産を終了しています。ですので、現在は在庫のみの販売のはずです。
代わりに2013年末には、新型RAV4の上級Verのハリアー後継モデル(ヴァンガードを統合)が登場してくるとされています。
ただし、2代目までのハリアーはカムリをベースにしたモデルで、後継モデルはRAV4の兄貴分でオーリスがベースです。内装などは、レクサス品質の旧ハリアーからは落ちると言われています。
ハリアー(1997年登場)は都市型乗用クロスオーバーと呼ばれるジャンルで、これの元祖は初代RAV4です。乗用車のスターレットがベースとなっており、モノコックボディで車高を上げただけのモデルです。このため、オフロードの走破性はほとんどありません。
それまでのクロスオーバーは、ランクルやパジェロのような頑丈なラダーフレームにボディを乗せただけのトラックと同じ構造のヘビーデューティです。
この初代RAV4(1994年登場)の北米でのヒットを見たベンツやBMWが、ML(1997年)やX5(2000年)を作ったのは有名な話です。