はじめまして。
もう少し状況を詳しく書かないと、ある程度的確な回答ができません。最低下記くらいの情報は必要です。また、原因が分かっても、直せるスキルと交換用の部品が入手できないと無理です。
1.アンプの機種名。特に音量調整がデジタルなのかどうか。
2.L,R両チャンネル共なのか、方チャンネルのみなのか。
3.入力端子を変更したり、入力機種を変更したのか。何もしないのにある日突然なったのか。
入力の接続間違いは、確認すればすみます。
入力機種を変更した場合、入力電圧が非常に大きいと、ボリュームをゼロにしてもわずかに音が出ることがあります。変更した機種に出力調整があれば、それを調整してみて下さい。
デジタルボリュームであれば、ICの故障が考えられます。いわゆる可変抵抗器の場合は、R,Lチャンネルの両方同時に故障が起こることは考えにくいです。アンプにジュースでもこぼせば別ですが。
可変抵抗器の故障で、音量を最小に絞っても音が出ることはあります。可変抵抗器内部の抵抗体と可変抵抗器のアース側端子の接触が不良になった場合です。この場合、異常は片チャンネルのみです。可変抵抗器の交換が必要です。
可変抵抗器のアース側端子からアースへの配線が不良になった場合も、音量を最小に絞っても音が出ることはあります。アース配線の引き回し方法により、片チャンネルのみの場合と、両チャンネル同時に起こることがあります。配線のやり直し(ハンダ付け)が必要です。
アンプ内部の増幅回路の故障でも、音量を最小に絞っても音が出ることはあります。増幅回路の部品の異常で、増幅率が異様に高くなった場合です。この場合は、片チャンネルのみの異常です。増幅回路の部品のチェックと交換が必要です。
非常にばかばかしい実例では、ネジ1本が緩んだため、音量をゼロにしても音が出るアンプがあります。ケンウッドの古いアンプですが、アースの配線の代わりに筐体を利用しているために、ネジが緩むとアースが浮いてしまうからです。両チャンネル同時に起こります。ネジを締め直せば直りますが、ネジがバカになっていることが多いので、ハンダ付けが必要です。
主様がどの程度のスキルをお持ちか分かりませんが、入力のチェック以外は、かなりのスキルがないと、直すことは難しいです。
補足について
左右の音が下がらなくなったとのことですので、原因は、可変抵抗器ではなく、配線です。
私の知っている例は、KENWOODのKAFー5002とKAF-7002です。スピーカー端子を止めているネジがゆるむと、プリアンプ部のアースがメインアンプ部のアースから浮いてしまい、ボリュームをゼロにしても音が出ます。
また、ボリューム基盤から入力と出力のコードが2本でていて、別の基盤のコネクタにつながりますが、これをつなぎ間違えると、ボリュームをゼロにしても音が出ます。よく見ると色分けされているのですが、気がつかずにメインテナンス後に数時間悩んだことがあります。
KA-1100Dは見たことがありませんが、おそらく同じような基本構造になっているのではないでしょうか。
まずは、分解修理された際にはずしたネジやコネクタを再点検してください。
スピーカー端子を止めているネジがゆるんでいないか、確認してください。また、テスターでSP端子のアース側と入力ピンジャックのアース側の間が抵抗ゼロであるかどうか見てください。
フロントカバーをはずした際、ボリューム基盤のコネクタをはずしませんでしたか。もしコネクタが2カ所ある場合は、逆につないでないでしょうか。
また、ボリュームの端子がアースされているか、テスタで調べてみてください。端子が片チャンネル4本あれば、正面から見て左から2番目の端子、端子が3本なら、一番左の端子とアース間がゼロでなくてはいけません。端子の位置は、違っているかもしれません。左右チャンネル間の同じ位置の端子間の抵抗値を計って(左の1番と右の1番という具合です)、抵抗値ゼロがアース端子です。
基盤を筐体に止めているネジも、しっかりしまっているかどうか、確認してください。アンプではないですが、チューナーで基盤を止めているネジが筐体へのアースを兼ねていたため、ネジのゆるみで誤動作を起こしたことがあります。