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古文敬語の補助動詞「給ふ」の、尊敬語か謙譲語かの違いが今だに混乱してしまいま...

car********さん

2014/1/2314:06:37

古文敬語の補助動詞「給ふ」の、尊敬語か謙譲語かの違いが今だに混乱してしまいます。
尊敬語の給ふは4段活用、謙譲語の給ふは下二段活用で、「給へ」以外なら判断することはできます。
だけ

ど、「給へ」の判断には困ってます。
給へ+未然連用に接続するもの→尊敬語
給へ+已然形に接続するもの→謙譲語
なのでしょうか?
「給へ」の判断はその下にある語がどの活用形に接続するものなのかで決めるのですか?


この老い人、「いと、あやしく苦しげにのみせさせ 【給へ】ば 、昨日は、この泉河のわたりに泊まりて。…」(源氏物語・宿木)


この文の 給へ は 已然形+「ば」なので尊敬語と書いてあったのですが、なぜ謙譲語ではないのですか?なぜ未然形、連用形ではなく已然形とわかるのでしょうか。

もうひとつ疑問があります。
「せ給ふ」の 「せ」は、一般動詞の「す」なのか助動詞の「す」なのかの判断もどのようにするのですか?
させ給ふ の場合もよくわかりません!回答宜しくお願いします。

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ベストアンサーに選ばれた回答

a_b********さん

編集あり2014/1/2320:27:18

?)なぜ謙譲語ではないのですか?なぜ未然形、連用形ではなく已然形とわかるのでしょうか。
→)「ば」の直後に「昨日は…」とあることから、仮定条件ではなさそうだ、確定条件であろう、と判断できるからです。確定条件であれば【給へ】は已然形であるはずです。すなわち四段活用の「たまふ」である、意味は尊敬であるとわかります。(以上の考察は、あなたの例示した部分からだけであえて回答したものです。文章を読み進めてこの部分に至る、普通の読解ができれば、「この老い人」が誰で、誰のことについて誰に話しているものか、文脈がわかりますから、もっと自然に以上のことは、文法的解釈の手順を用いずに、自然と「尊敬」だとわかるものです。)

?)一般動詞の「す」なのか助動詞の「す」なのかの判断もどのようにするのですか?させ給ふ の場合もよくわかりません!
→)意味で判断します。
文法がわかることと古文が読めることは不即不離、つまり、別の事柄ではあるけれども、同時に成立するものである、同義である、と言えます。
「苦しげにのみせさせ給へば」…この文章の場合、「のみ」という副助詞が割り込んでいますが、それを抜き、「ば」も除くと「苦しげにせさせ給ふ」となります。「苦しげに」は、この述部での意味の中核をなしている形容動詞です。連用形です。「させたまふ」はまず最高敬語かな、と判断できます。これは「慣れ」です。すると、「せ」は動詞「す」とわかります。「のみ」は助詞です。助詞に直結する助動詞は断定「なり」や比況「ごとし」などごく限られます。「せ」が動詞だと判断できると、前後の接続関係も全てつじつまが合います。この例文におけるサ変動詞「す」は、意味の中核を担うものでなく、むしろ補助動詞的な働きをします。すなわち、「にて侍り」などと同様、発話中に敬意を表す表現をする必要があるために、形容動詞に下接させた上で、そのサ変動詞に敬意を表す「させたまふ」を付けて表現したもの、と考えられます。
「文法理解と古文理解は不即不離」というのはこういうことを言います。「文法的に解けるからわかる・解けないからわからない」ではなく、「古文が読める・古文がわかると、文法的な説明もできる」ということなのです。

質問した人からのコメント

2014/1/24 23:26:20

降参 お二方ありがとうございました。とてもわかりやすくてBA悩んだのですが、忘れていた未然形已然形の使い方を書いてくださったので…

ベストアンサー以外の回答

1〜1件/1件中

tre********さん

2014/1/2418:48:06

おやおや。

これは偶然ですね。

いま、ちょうど私も『宿木』の巻を読み返していたところでした・・・

薫が浮舟をのぞき見る場面。

もしもそこが謙譲だったら、「苦しくのみし給ふれば」とか、「苦しくのみし侍れば」とか、そんなふうに書かれていることでしょう。でも実際には、「苦しげにのみせさせ給へば」と書かれているわけですよね。

だから尊敬。

1ミリも謙譲ではありません。

こういうことは、ぜんぶで五十四帖ある源氏物語の第一帖『桐壺』から読み始めて、どんどん読み進めていって、第四十九帖『宿木』までたどり着いた人ならば、だれでもフィーリングでパッと分かってしまうことでしょう・・・

そこまで古文を読み慣れていない人は、尊敬と謙譲のどちらで読むほうが適切なのか、具体的な場面の様子や前後の文脈などをふまえて、判断してもらえればと思います。

そこで、活用がどうのこうの、接続がどうたらこうたら、文法の理屈にゴチャゴチャこだわることはありません。

それでも文法のことが気になって気になって仕方のない人。

そういう人は、まず、どのような読み方が適切なのかを見定めておいて、その後で、文法的な辻褄が合っているかどうかをチェックすればいいのです。

気が済むまでいくらでも文法チェックしてもらってかまいません。ただし、文法を考える前に、まず文脈判断を済ませておいて、だいたいの見当をつけておくのが大切だということです。

ご質問にあった、「苦しげにのみせさせ給へば」というのは、「苦しそうになさっていらっしゃるので」という二重尊敬の意味で読んでも、「苦しそうにさせなさるので」という使役&尊敬の意味で読んでも、どちらでも文法的な辻褄は合っています。

なので、どちらの読み方が適切なのか、具体的な場面の様子や前後の文脈などをふまえながら、丁寧に判断してもらうのが良いでしょう。

文法的には次のようになります。

-----------------------------

■二重尊敬の場合

苦しげにす ・・・ 苦しそうにしている
===> サ変動詞(サ行変格活用一般動詞)「す」の終止形 = す

苦しげにし給ふ ・・・ 苦しそうになさる(尊敬)、苦しそうしていらっしゃる(尊敬)
===> サ変動詞「す」の連用形「し」 + 尊敬の補助動詞「給ふ」の終止形 = し給ふ

苦しげにせさせ給ふ ・・・ 苦しそうになさっていらっしゃる(二重尊敬)
===> サ変動詞「す」の未然形「せ」 + 尊敬の助動詞「さす」の連用形「させ」 + 尊敬の補助動詞「給ふ」の終止形 = せさせ給ふ

苦しげにせさせ給へば ・・・ 苦しそうになさっていらっしゃるので(二重尊敬)
===> サ変動詞「す」の未然形「せ」 + 尊敬の助動詞「さす」の連用形「させ」 + 尊敬の補助動詞「給ふ」の已然形「給へ」 + 順接の接続助詞「ば」 = せさせ給へば

-----------------------------

■使役&尊敬の場合

苦しげにす ・・・ 苦しそうにしている
===> サ変動詞(サ行変格活用一般動詞)「す」の終止形 = す

苦しげにせさす ・・・ 苦しそうにさせる(使役)
===> サ変動詞「す」の未然形「せ」 + 使役の助動詞「さす」の終止形 = せさす

苦しげにせさせ給ふ ・・・ 苦しそうにさせなさる(使役+尊敬)
===> サ変動詞「す」の未然形「せ」 + 使役の助動詞「さす」の連用形「させ」 + 尊敬の助動詞「給ふ」の終止形 = せさせ給ふ

苦しげにせさせ給へば ・・・ 苦しそうにさせなさるので(使役+尊敬)
===> サ変動詞「す」の未然形「せ」 + 使役の助動詞「さす」の連用形「させ」 + 尊敬の補助動詞「給ふ」の已然形「給へ」 + 順接の接続助詞「ば」 = せさせ給へば

-----------------------------

「思ふ」、「見る」、「聞く」などといっしょになって用いられる謙譲の下二段「給ふ」。

なかでも、「思っております、存じております」と相手にへりくだりながら、「思ひ給へ」とか「思ひ給ふる」という謙譲の言い方をするときには、「思ひ」の「ひ」がウ音便で「う」となって、「思う給へ」とか「思う給ふる」という書き方をすることが、けっこうありますよ。

-----------------------------

なんにしても、まずは文脈判断。

その後で文法を考えたければ考えるようにしましょう。

もっとも、文脈判断を済ませてしまった頭のなかでは、もう現代語訳まで終わっているのですから、そこで今さら、あれやこれやと文法の理屈を考えたところで、たいした役にも立ちません。ひたすら品詞分解などをして嬉しがっている文法ヲタクみたいなのはともかく、ふつうの読者から見れば1ミリの価値もないことです。

大学入試を考えてみても、MARCHレベルの古文問題を私は見たことがないので断言はできないのですが、レベルが難しくなればなるほど、文法を具体的に問う設問は少なくなって、長文を読解させて、その内容と現代語訳を問う設問が多くなると思います。

なので、あまり文法にこだわらず、文脈判断を大切にしていただくのが吉でしょう。

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