資格が取れるかはどうかは、資格で食べていけるかどうか別のものです。
36才はちょっと年が多いですが、私の知人は33才で脱サラし士業の世界に飛び込んできました。
その方は、不動産業界の営業をしていたのですが、勤め先である日、会社に行ったら、社長に
「おまえ飯を炊けるか?」と聞かれ、系列のテイクアウトの寿司屋の調理場に起たされたそうです。
これはまずいと思って○○士業の本会を訪ね会員の事務所を紹介して貰い3年補助者として
実務を習いながら必死に勉強し、資格を取得しました。36才独立です。
36才で家族もあることでしょうし、こんな思い切ったことができますか?
資格が取れても実務経験のない人は、仕事を取ることもできません。
司法書士は合格率2~3%、行政書士も2.6%~4.7%程度です。
司法書士試験勉強は実務にある程度役に立ちますが、行政書士の試験
勉強は実際ほとんど業務に役に立っていません。
行政書士を登録しても年に数人1~2年でやめていく人がいます。
資格を取っても何を業として食べていくのか判らない為なのです。
だから資格が先か実務が先かはともかく、両方勉強しなければならない
のです。サラリーマンを続けながら資格を取ることはできるでしょう。
でもサラリーマンをやめて勉強しなければならないこともあるのですよ。
士業は、建築士を除き強制入会しなければ、開業できません。
入会金は30万円?くらい掛かるでしょう。
司法書士は開業しても数週間の実務教習を受けなくてはなりません。
(聞きかじりですみませんが数ヶ月だったかもしれません。)
でもそこからすぐに厳しい世界に入るのです。
給料保証はありません。賞与も関係ありません。
家族の生活を心配もしなければなりません。個人では厚生年金も入れません。
失業保険もありません。(脱サラ後しばらく貰えるようですが)
仕事がなければ、お金が入らない世界なのです。
実務修行期間に耐えられる蓄えをつくりながら、資格者になることは大変ですよ。
それができるなら、挑戦してください。
貴方にとって有利なことが1つあります。
資格には縁のない生活とのことですが、貴方には営業経験があります。
士業の方は、補助者からは「先生」と呼ばれ、取引相手からも言われたりしています。
自分から先生になって胡座をかいている方はきっとあなたの営業力に負けるでしょう。
まず資格・実務経験・知識(専門業務・・・何をするのか)身につければ、貴方の営業
経験は生かされると思います。
独身者なら簡単に思い切って脱サラしましょうと言えるのですが?
既婚者かどうか判りませんので、慎重に考えてください。
国家資格ですので、全国どこに引越しても開業できます。
ほかの知人には、先にどこに資格者が多いか調べて、資格者のいない所で
独立した人がいます。役場の前にその知人の事務所が1軒だけだそうです。
その後、話すこともありませんのでどうしているのかしら?
平成の大合併は目の前の役場を無くしてしまったと思いますが。