在日アメリカ空軍は沖縄の嘉手納基地にF-15イーグル、青森の三沢基地にF-16ファイティング・ファルコンを配備していますがこれには何か理由があるのでしょうか。

在日アメリカ空軍は沖縄の嘉手納基地にF-15イーグル、青森の三沢基地にF-16ファイティング・ファルコンを配備していますがこれには何か理由があるのでしょうか。

国際情勢651閲覧

ベストアンサー

0

アメリカ空軍が中国を取り囲む 2016年1月 2015年初頭、アメリカ空軍の世界ネットワークを担当しているAMC、アメリカ空軍司令部は、アジアの基地体制の大規模な再編計画に取り掛かった。夏には最終的に国防長官の許可が下り、アジアにあるアメリカ空軍基地の整備、統合が始まった。 中国に対して戦略爆撃を強行しようと考えているアメリカ空軍にとって最も重要な計画は、中国を取り巻くアメリカ空軍の前線基地体系をつくることである。これがウエルシュ空軍総司令官の中国戦略の大きな切り札となっている。 ウエルシュ総司令官は基地をつくるだけでなく、これまでになく強力で機能的な戦略を構築しつつある。アメリカ空軍は、ハワイにある太平洋空軍作戦本部を中心に、アメリカ本土アラスカのエーメンドルフ基地、ハワイのヒッカム基地、グアムのアンダーセン基地を、アジア太平洋空軍戦略の鉄の第一線として位置づけている。 この構想のもとで最前線基地が整備されることになり、これまでに合わせて20の基地が、中国を取り囲む形で整備を終わっている。このいくつかを私は現地で取材したが、最も西にあるのがプーケットにある航空基地で、巨大な滑走路を持っている。 私は、マラッカ海峡を抜けてインド洋に出たアメリカの空母「ロナルド・レーガン」から、海軍の空母連絡機C2で同航空基地に到着したが、滑走路があまりに長いのに驚いたものである。この基地には1万メートルという長すぎるほどの滑走路が東西と南北につくられているだけで、地上設備がほとんど見当たらない。 通常、アメリカ空軍基地の滑走路は第一級クラスで3000メートルである。その基地にはその3倍の長さの滑走路があるが、地面を固めただけの簡易舗装で手軽なものだった。紺碧の青空の彼方まで続いているような滑走路を前に、操縦桿を引きながらC2のパイロットがこう言った。 「1本の滑走路を使って同時に2機、着陸できる仕組みになっている」 この基地のほかにタイのウタパオには、強大なB52戦略爆撃機用のアメリカ空軍基地がある。ベトナム戦争の際にはこのウタパオから常時、80機以上のB52が、北ベトナムを爆撃するために出撃していた。 タイからカンボジアをまたいで東側にあるベトナムは現在、アメリカと軍事協定を結び、3つの大きな空軍基地をアメリカ軍に提供している。南から旧サイゴン、ダナン、そしてハノイの3つで、南シナ海における中国の不法な軍事行動に対する、強い抑止力になると見られている。 ベトナムの南、シンガポールには、チャンギに巨大な空軍基地があるほか、さきほどの基地と同じように滑走路だけで、ほとんど施設のない2つの空軍基地がアメリカ軍に提供されている。マレーシアもボルネオとカリマンタンの2つに、このほど新しい空軍基地をつくり、アメリカ太平洋空軍に提供している。 南シナ海を挟んで、中国と軍事的対立を強めているフィリピンでは、クラーク空軍基地が再開されて、アメリカ空軍のF16が常駐を始めようとしている。私はクラーク空軍基地の整備が始まった頃、現地を取材したが、スービック海軍基地に近接していて、軍事的に極めて機能的に利用できる状況になっていた。 このほかフィリピンは、首都マニラ郊外にアメリカ空軍用に巨大な基地を整備しつつある。中国が目の前のスプラトリー(南沙)諸島の岩礁を埋め立てて人工島を建設したため、フィリピンは国内の軍事基地を強化しようとしている。 台湾の台北と台南にある2つの空軍基地も、アメリカ太平洋軍にとって極めて重要である。台南の北方にあるF16戦闘機用の基地は、有名な新高山(玉山)の麓にある。中国大陸からのミサイルや、戦闘機の攻撃を避けるには絶好の位置にある要害基地である。 韓国の38度線に近い烏山と、やや南にある群山、それに南部の釜山はアメリカ空軍の重要な最前線戦略基地になっている。ほぼ連日、グアム島のアンダーセン基地からB52戦略爆撃機が偵察パトロールを行っている。 アンダーセン基地から韓国の烏山に飛ぶアメリカのB52は、日常行動の形で中国のレーダー網や、ミサイル基地の動きを偵察し、監視している。アメリカ空軍はこのB52のパトロールを通じて、中国側に目立った軍事的な動きがあるか、あるいは新しい兵器を開発しているかといったことを調べ上げている。 こういった中国大陸を取り囲む形でつくられているアメリカ空軍の基地の中で、重要な機能を果たしているのが日本の基地である。私は青森県三沢にあるアメリカ空軍F16戦闘機部隊の基地を取材したことがある。格納庫は中国のミサイル攻撃に備えた半地下式の鋼鉄製で、強固な防御態勢が取られていた。基地の周辺にはアメリカ空軍の隊員や家族たちが住んでいるが、アメリカ本土のどの基地よりも、すばらしく広い住宅街がつくられていた。 三沢基地には、アラスカ州のエーメンドルフ基地からF16がローテーションの形で出撃し、北朝鮮を攻撃する任務についているが、当然のことながら中国に対しても、北朝鮮を超えて中国東北部の軍事基地を攻撃する体制を整えている。 日本本土にあるアメリカ空軍の基地は、この三沢基地のほかには東京郊外の横田基地だけで、神奈川県の厚木と山口県の岩国の基地は海兵隊が管理している。アメリカ空軍は沖縄の嘉手納にも大きな基盤を持っているほか、那覇の航空自衛隊の基地の一部を使っている。 私は取材で、この基地からアメリカ空軍の対潜哨戒機に乗ったことがある。航空機が離陸後、地上を見下ろすと、まっすぐ南シナ海に向かって一直線に飛び、軍事行動を起こせる場所に、基地はある。アメリカ空軍は最新鋭のステルス戦闘爆撃機F22を、この沖縄にローテーションの形で出撃させている。 アメリカ空軍にとって日本が重要な存在になっているのは、横田、三沢、それに嘉手納だけでなく、自衛隊基地や民間空港もほぼ自由に使える仕組みにばっているからである。中でも強い関心を持っているのが、茨城県の百里と、静岡県浜松にある航空自衛隊の基地である。 百里と浜松の基地は2つとも、日本列島の太平洋岸にあり、中国との間には2000~3000メートル級の日本アルプスが連なっている。中国からのミサイルや戦闘機が侵入し難い地理的状況になっているのである。 「中国が、クル-ジングミサイルや戦闘機を使って攻撃しようとすれば、日本アルプスを越えなければならない。日本側はイージスミサイルで簡単に撃ち落とせる。非常に有利な防衛態勢を取ることができると思われる」 アメリカ軍の戦略家がこう指摘しているが、百里や浜松の基地を引き合いに出すまでもなく、中国大陸の東側に中国を取り囲むように20近く点在しているアメリカの空軍基地は、中国に対するアメリカ空軍の最上の切り札と言える。 軍事的有事が勃発した時、あるいは予想のつかない偶発的な戦争が起きた場合、中国側は本土に進攻してくるアメリカ軍に対抗するために、アジア全域に展開しているアメリカ軍基地を攻撃しなければならない。軍事的常識から見ても、中国がアメリカ太平洋空軍の基地を爆撃したり効果的な報復攻撃を仕掛けたりすることは、まず無理である。 アメリカ空軍がアジア全域に基地ネットワークを広げる一方で力を入れているのは、戦闘機や爆撃機の行動を支援するためのタンカーと呼ばれる空中給油機を増強することである。 アメリカ空軍はもともと、戦闘機や爆撃機を支援するタンカー戦略の強化に力を入れ、アメリカ本土イリノイ州のスコット空軍基地を総司令部として、世界的な戦略を展開している。 少し前のことになるが、このスコット空軍基地を取材したことがある。イリノイ州の地下深くにつくられたアメリカ軍空輸司令部には、戦略空軍や地球打撃軍にあるものと同じ規模の戦闘センターがつくられ、世界中から映像や情報が送られてきていた。 2013年以降、アメリカ軍空輸司令部の活動はアジアが中心で、およそ500機のタンカーの多くがハワイのヒッカム基地や、グアム島のアンダーセン基地に移動してきている。アメリカ軍空輸司令部のダーレン・マックデュー司令官が次のように述べている。 「現在、我々は500機近いタンカーを保有しているが、実際に運用しているのは496機で、つい先頃までは、ヨーロッパと太平洋がほぼ半分ずつだった。だがアメリカ空軍の新しい方針によって現在は、80%が、太平洋に振り向けられている」 私はハワイのヒッカム基地で、アメリカ空軍の花形タンカーKC135の実地訓練を取材したことがある。この時1機のタンカーが、短時間のうちに2機の戦闘機に同時に給油するのが印象的だった。 アメリカ空軍は2028年までに、現在のKC135を全て性能のさらによいKC46に替えようとしている。 「KC46は全てが自動化されている。機体はボーイング767を基本にしている。言ってみれば新型の大型スポーツカーだ。これに比べるとKC135は古いSUVだ。KC46は1度に3機の戦闘機に給油することができる」 イリノイ州のスコット空軍基地のタンカー中央作戦本部のジェームス・コーディー中将が、こう述べている。 アメリカ空軍はアジアに中国を取り巻く空軍基地ネットワークをつくるとともに、常時、空中給油の支援体制を維持するために、460機のタンカーをアジアに移して20の基地に展開することにしている。

その他の回答(3件)

0

三沢:「いる」ということを示すだけで充分。(かつて)分別のある大国ソ連が、本気で攻めてくるわけがない。(今)ハエを追っ払うだけでいい。 嘉手納:常識のないやつが何してくるかわからないから、構えていないといけない。

0

F-15という戦闘機は航続距離が長いのですが、沖縄から北京上空を制圧できる程度の事をやってのけることが出来ます。 だから、沖縄にいる米軍のF-15は最近主流になっているF-15Eストライクイーグルではなく、基本的に制空戦闘用のF-15Cなのです。 嘉手納にF-15Cを配備するのは、対中国にはこの方が良いからです。 たまにF-22もアラスカから訓練にやって来ますが、中国の解放軍戦闘機部隊への抑止という意味合いになります。 また、沖縄には米空軍と米海兵隊がいます、中国が巡航ミサイルを撃ち込んで来る可能性があるのでそれに対する迎撃も重視されています。 対して三沢にF-16がいるのは、朝鮮半島とその奥にいる中国対策に成ります。 朝鮮有事の場合は、敵の陸軍の数だけは多いですから柔軟な空対地攻撃力を持つF-16という選択になります。 また、中国の満州方面に展開している瀋陽軍というのが、解放軍の中でも精鋭部隊で良い装備を持っています。 こうした相手に対処するにも、柔軟な兵装を運用できるF-16という戦闘機は使い易いのです。 イザ有事になるなら北京上空を制圧するぞ?という抑止力を期待したい沖縄のF-15。 北の暴走を抑止するため、更にその奥の解放軍への抑止力を期待したいF-16。 意味合いとしてはこう言う事に成ります。

0

F-15は無給油で台湾上空までを作戦行動半径内に収めるが、F-16は航続力が短くて空中給油機などの支援がなければ出来ないから。 台湾防衛戦では制空能力と航続能力が重視され、北海道防衛戦では上陸してきた敵部隊を地上で叩く事が重視されるので嘉手納はF-15、三沢はF-16が配備されてきました。