間違ってはいないと思いますが、 違和感を感じられるのでしたら、次の2点かと思います。 ひとつは、 「味わう」という言葉には うまみを十分に感じとる。味を楽しむ。 物事のおもしろみや含意を考えて、感じとる。 という「肯定的な」意味合いがあります。 その、元々持っている「肯定感」と「悔しい思い」という「否定感」が、 相反するように感じてしまう事かと思います。 一方、 「人生のきびしさを味わう」「失恋の苦しみを味わう」といった、 「否定的」な用例もあることは事実です。 そこで、 もう一つの違和感の原因としては、 「思う」にあるのではないかと考えられます。 「きびしさ」「苦しみ」に対して、 「思う」という言葉が、少々普遍的であることが違和感の遠因なのでは？と感じます。 むしろ 「悔しさを味わう」の方がすっきりと耳に入るのではないかと思いますが いかがでしょうか？ そうそう、もう一つ。 最近はやりの「俳句の先生」風に言えば、 「悔しい」という言葉には、そもそも「思う」という意味が入っているので、 「思わない悔しさがあったらもってこい」 といった、一種のまどろっこしさも 違和感の原因かもしれませんね。