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なぜ固定資本減耗は分配面GDPに含まれるのですか?

kin********さん

2017/10/2222:18:47

なぜ固定資本減耗は分配面GDPに含まれるのですか?

わかりやすく教えてください。
宜しくお願い申し上げます。

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ric********さん

2017/10/2716:53:10

これは調整項目です。
まあ、含まれている、と言えば
計算上、含まれていることになるんですが、
実際には、分配面から見たGDPを
生産面からみたGDPに合わせるための
調整項目です。


国内の生産活動の基盤となっているのは
企業ですから、
大雑把に企業の財務の内容を中心に
考えてみましょう(但し、間接税・補助金は
除いて考えます)、

企業の売上(生産)
=他の企業からの仕入
+従業員の賃金給与(雇用者所得)
+金利支払い
+地代等支払い
+減価償却費(固定資本減耗)
+税引き配当前利潤(営業余剰)

となります。

さて、
生産面からみたGDPとは
最終生産物の合計です。
或いは各企業の売上の総合計から
他の企業からの仕入を差引した金額、
とも言えます。
つまり、国内のすべての企業の
「企業の売上」を合計し、
そこからすべての企業の「他の企業からの
仕入」の合計額(および、
他企業に支払われる地代や金利)を差引すれば、
「生産面からみたGDP」が
求まるわけです。
つまり、

企業の売上(生産)-他企業への支払
(=生産面からみたGDP)
=従業員の賃金給与(雇用者所得)
+家計への金利支払い
+家計への地代等支払い
+減価償却費(固定資本減耗)
+税引き配当前利潤(営業余剰)

となります。


他方で、分配面から見たGDPとは
まあ、本来の言葉の意味から考えるなら、
「従業員の賃金給与(雇用者所得)」の合計と
家計への「金利・地代」の支払いの合計、
営業余剰の合計ということになるはずです。

ところがそうすると、上の式からわかる通り、
「減価償却費」の分が
生産面からみたGDPと
一致しないことになってしまいます。


減価償却費とは企業会計上、
その年に発生する費用ですが
費用として計上された年に
金銭の支払いが行われるわけではありません。
単に、過年度に行われた投資支出を
投資が行われた年の費用にしないで、
会計上、
分割して後の年の
費用にしているだけのことです。
実際にその年に分配されているわけではないのですが、
それを含めなければ
生産面からみたGDPと分配面のGDPは
一致しなくなってしまうのです。

ですから、本当は分配されているわけでは
ないのですが、
それを計算上、含むことで
「生産面からみたGDP」と
一致させているわけです。


教科書にはよく
「生産面からみたGDPと
支出面から見たGDPと
分配面から見たGDPは
一致する(三面等価の法則)」と
説明があります。ですがそれはあくまでも
観念的な話で、
実際には、こうした調整をしなければ
一致することはありません。
(同じような例としては
「支出面から見たGDP」の計算に際しては
棚卸増減で調整するなど)。

現在の国内経済統計では
分配面から見たGDPや支出面から見た
GDPを生産面からみたGDPに合わせるように
調整が行われています。

  • ric********さん

    2017/10/2820:20:44

    ひとつ追記したいのですが、
    上記の説明で、
    「生産面からみたGDP」を
    「企業の売上―他企業からの仕入」の
    総合計と定義しました。これは
    教科書の説明(GDP=付加価値の
    合計)と一貫してはいますけれど、
    実際には、実物投資は
    他企業からの仕入であるにもかかわらず
    差引しません。
    これは投資自体がその年の
    最終需要の一項目を構成しているからです。

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質問した人からのコメント

2017/10/29 16:00:23

ありがとうございます。
私の質問に対するお答えが、事細かに言語化されていて、非常に分かりやすかったです!
感動しました!

また、私の質問にお答えして頂けますととても有りがたく存じます!

ありがとうございました‼️

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for********さん

2017/10/2713:06:47

お金を分配する先は、労働者と会社と政府、そして企業の作った機械(固定資本)として考えます。

ここからは、頭の体操です。

三面等価では、誰かがお金を使うと、誰かの所得になります。そして支出面=分配面と表記されます。なので、誰かが支出したお金の額と誰かの所得額は等しいということになります。そして、GDPは1年間で集計します。

ここで問題となるのは、製品の製造に使用した設備代(固定資本)です。設備代は設備購入したときに既に全額支払ったことになります。

もし設備代金支払った年が3年前であれば、今年企業がその設備を使用しても企業の今年の支出は実質0円となります。

すると、今年に生産された製品の最終購入額には設備代が含まれるのだけれども、今年企業の設備代はどこにも計上されていないこととなります。(企業の設備代は3年前に支払っており、今年は企業の実質のお金の支払いがない)

これでは、今年は支出>分配ということになります。

なので、等価を成立させるために、設備代を分配面にも入れなければなりません。それが固定資本減耗というものです。

要するに、支出面=分配面を成立させるために固定資本減耗を分配面に入れ調整していると。。

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chi********さん

2017/10/2222:29:02

今年100万円の機械(資本)を購入して、それを全て今年分にカウントしてしまったら、来年度以降もその機械を使うのに、来年度以降にはその機械の購入費はカウントされません。

もしもその機械が10年間使える機械だとしたら、
100万円を10分割して各年度にカウントする、
これが固定資本減耗です。

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