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餅の切れ目の入れ方が特許権侵害にあたるかという事件があったのですが、

syo********さん

2018/1/921:30:18

餅の切れ目の入れ方が特許権侵害にあたるかという事件があったのですが、

http://www.ypat.gr.jp/ja/case/patent/07.html

そもそも越後製菓の特許の対象が全然「高度」に思えないのですが、こういうのは珍しくないんですか?
どっちかというと実用新案で良いようなイメージがあります。
https://www7.j-platpat.inpit.go.jp/tkk/tokujitsu/tkkt/TKKT_GM301_De...

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kor********さん

2018/1/1009:23:01

この程度の物は、特許として十分認められる可能性があります。特許されるかどうかの条件はいろいろありますが、細かい点は抜きにして、既に世の中に知られていないこと(「新規性」があること)、既に世の中に知られている技術から、その分野の技術者(この場合、餅業者の技術者)が容易に考主ことができたか(「進歩性」があること)が条件です。

一番問題になるのは「進歩性」があるかどうかであり、かなり審査官、審判官、裁判官の主観に作用されます。

この特許については、「進歩性」がぎりぎりであり、かなり複雑な経過をたどっています。
まず、審査において「拒絶査定」がなされ、出願人は「拒絶査定不服審判」を請求しました。そして、「拒絶査定不服審判」において、「特許性」が認められ、特許として成立しました。この間、出願人はいろいろな「補正」を行っています。
出願は、平成14年、特許の成立が平成20年で、かなり時間がかかったことになります。

ここに至る段階でも、審査官と審判官の判断に食い違いがあります(一般に、審査官は若くて厳しいのに対して、審判官はお年で優しい傾向がありますが)。

それを待って、特許権者は平成21年に侵害訴訟を提起したわけで、後はブログに書いてある通りです。裁判所は、特許の有効、無効については直接判断できないので、侵害か被侵害かが争われています。
しかし、被告その他の餅業者も黙っておらず、「無効審判」を提起しましたが、いずれも認められず、特許は成立したままとなりました。

侵害についても、地裁と知財高裁の判断に食い違いがあります。本件が上告されているかどうか分かりませんし、「無効審判」について「審決取り消し訴訟」があったかどうかも分かりませんが、現在でも有効とされているし、最高裁では高裁の事実認定は覆せませんから、高裁の判決は、おそらく、確定しているでしょう。

このように、本事案のようなものは、「進歩性」や、その権利範囲が、かなり判断者によって食い違う物ではありますが、とにかく、特許性を決定づけるものは、「新規性」「進歩性」であり、「その構成が簡単かどうか」と言うことではありません。
平たく言えば、「ちょつとしたアイディア」でも、「新規性」「進歩性」があり、効果のある物であれば特許になり得ると言うことです。ただし、「ちょつとしたアイディア」に、「進歩性」があるかどうかは、微妙であり、判断を決定づけるのは「ちょっとしたアイディアの効果」が、予想可能であったかどうかとうことになります。


なお、特許と実用新案の違いについては、現在では、実用新案はほとんど役に立たない物になってしまっていますが(特許庁の審査件数を省くために行われたものです。我々は、それならば、実用新案制度などなくしてしまえという意見でしたが、聞き入れられず、「実用新案技術評価書」を権利行使の前に必要とすることで落ち着きました。)、過去には、特許と同じように審査が行われていました。実用新案の方が、「進歩性」のレベルが低いという建前になっていましたが、実務上はほとんど差がありませんでした。

実用新案の無審査化がなされたのは、平成6年1月1日であり、この出願は、平成14年ですので、特許出願とするのは、当然のことであったと思われます。

  • kor********さん

    2018/1/1319:40:26

    端的に言いますと、餅に切り込みを入れることは、誰でも考えつくことですが、そうすると「それまで制御不能だった膨れ出しの位置を特定でき、吹き出し力も小さくすることができる、そのために焼き網へ垂れ落ちるほど膨れ出たりすることを確実に抑制できる」という効果があることに誰も気がつかなかった。そこに、「進歩性」が認められたと言うことです。

    妥当な結論だと思います。


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2018/1/15 13:07:07

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cae********さん

2018/1/1008:52:41

珍しくはないですね。
特許は専門家にとっての従来技術との違いが問題となります。
切り餅の場合は、我々一般人にも従来技術が理解できるものですが、たとえば電気や化学系の特許の場合、従来技術自体が一般人には理解できません。
ただ、そのような分野の特許であっても従来技術との違いについては、切り餅特許とさほど変わらないのです。
要は、一般人にとって従来技術が理解できるレベルであるから、この特許が大したことないと思えるのです。

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jun********さん

2018/1/1001:33:16

いわゆる、コロンブスの卵、という事でしょう。
特許というのは、何も「高度」な発明である必要は無く、
例えば、街中でよく見かけるゴミ置き場のカラス除けネット、
等も特許商品です。
後から聞けば、こんなものが、というものでも、
過去に権利を取得した者がいなければ、特許になり得る可能性がある、
という事です。

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fjcp9007さん

2018/1/1000:28:34

結論としては、「珍しくない」んです。

「高度かどうか」というのは、極めて主観的で、人によって判断が分かれやすい事柄です。特許法で「高度なもの」と規定されているのは、ただ単に実用新案法との関係で挿入されただけで、たいした意義はありません。基本的に、新しいアイディアが出来た場合に、それを特許で出すか、実用新案で出すか、というのは、専ら出願する人(または会社など)が、権利期間や費用など、様々な事情を勘案して自ら考えて決定することであって、他人がとやかく言えることではありません。

実際問題、実用新案制度は、無審査制度で権利取得が容易である半面、権利濫用防止のために権利行使の際などに権利者への足かせなどもあり、「使いづらい」「権利期間が短い」等の理由から、大抵の企業は実用新案を回避し、特許出願か意匠登録出願を選択します。

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