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軽巡洋艦って、強いのですか?

75skさん

2018/5/2610:46:52

軽巡洋艦って、強いのですか?

ブラウザゲームから入ったので、艦艇の種別や意義を調べはじめてからまだ歴は浅いのですが……。
(質問のきっかけは、名前は忘れたのですが架空の軽巡を主役にした漫画です。その架空の軽巡には女の子の精霊か何かがいて、そのおかげで超常的な戦果を出している、という内容でした)

日本の大戦前期の軽巡洋艦しか知らないからか、なんというか微妙な印象しかないので、お詳しい方がいらっしゃいましたら軽巡洋艦の利点・魅力等を教えていただけたら、嬉しいです。

天龍型から始まり、5,500㌧級軽巡洋艦と……積載量も火力も小さい印象なのは、そのせいなのかも知れないと思ってはいるのですが……。

……質問しながら、そうなると重巡洋艦の意義や利点・魅力も理解しているかと問われると、していない気がしました。

戦艦、空母、駆逐艦は、身近によく話してくれる各艦種のファン(?)の友達がそれぞれいるので、なんとなく分かるつもりなのですが……思い返すと、軽巡(重巡)も、あまり話を聞くことがなく、またWikipediaで調べてもふんわりとしか分かりませんでした……。

出来たら、日本の軽巡・重巡でその利点・魅力などを知りたいですが、艦種を語る上で海外艦を例に出した方が説明しやすいというようでしたら、日本艦との比較も含めてお願いできますでしょうか?

(なぜ日本艦に拘るかと言いますと……海外の級も含めてしまうと、とても把握しきれる自信がないので……すみません;)

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ベストアンサーに選ばれた回答

zez********さん

2018/5/2611:26:17

巡洋艦というのはさまざまな艦種を示す言葉の中でも、とくに「時代によって指すものが違う」んですよねー。

海軍は(もちろん)帆船が主力だったころから存在しますが、たくさんの大砲を積んで戦列を組み海上決戦の主力となる「戦列艦」と、高速を出せて小回りがきき、長期間の航海に耐えるフネとの二本柱でした。この後者が後の「巡洋艦」の原型になります(薄々お察しとは思いますが、「戦列艦」が後の「戦艦」の原型です)。

で、国によって「高速を出せて」「小回りがきき」「長期間の航海に耐える」の要求水準は当然変わります。本国から遠方に領土を持つ国とそうでない国とを考えてみれば分かりやすいかと。なので、巡洋艦というのは国によって性格が大きく変わる艦種なんですね。
質問は末期日本海軍の話になってるので、そこに絞って話をしましょう。日本海軍は日露戦争までは清国海軍・ロシア海軍を仮想敵として戦力整備をしていましたが、日露戦争で極東唯一の帝国主義国となった今、次の戦力整備はフィリピンで領域を接するアメリカの侵攻を防ぐことになります。その後第一次世界大戦終結まで軍備拡張を続けますが、……超大国・イギリス、新興超大国・アメリカと対等な海軍力整備なんかやってたら日本は破産しちゃいます(し、イギリスやアメリカも軍備拡張競争に巻き込まれて無駄金使いたくないです)。そこで1922年にワシントン海軍軍縮条約が結ばれ、日本はアメリカの7割弱の海軍力を持つ(言い換えれば、アメリカの海軍力は日本の1.5倍程度に制限される)ことが規定されました。

で、日本海軍はこれ以後「主力が3割ちょい劣勢なのをどう巻き返すか」という問題に全力で取り組むことになります。その答えが補助戦力である巡洋艦・駆逐艦、そして潜水艦の強化でした。もちろん強化といっても条約規定の縛りもありますから、具体的な方策としては小型艦にも搭載できて大型艦に一撃で致命傷を与えられる兵器、すなわち「魚雷」の有効活用という方向に向かいます。

ここでようやく日本巡洋艦に話が戻ります。日本巡洋艦は一撃必殺な夜間水雷戦の主力である駆逐艦を率い、魚雷発射点まで敵の妨害をはねのけながら進撃する「水雷戦隊の盾」となることが求められました。英国軽巡の日本版である天龍型、その拡大改良型である「5500トン型」はいずれも設計思想がやや古めの軽巡で、アメリカの新型巡洋艦と砲撃戦になった場合撃ち負けてしまい駆逐艦の突入ルートを切り開けない可能性が出てきます。そこで条約の巡洋艦枠上限いっぱいの203ミリ砲を搭載した巡洋艦を主力巡洋艦として建造するようになり、これがロンドン海軍軍縮条約において「重巡洋艦」として別カテゴリーに分けられ規制されることとなりました。それ以下の砲を積んだ巡洋艦が「軽巡洋艦」と位置付けられることになります(言い換えれば砲のサイズのみで規定されているため、重巡洋艦よりも大きい軽巡洋艦というのは普通に存在し得ます)。

さて、1930年代まで日本海軍はこうした軍備を続けてきましたが、1930年代後半に急速に日米関係は悪化していきます。「軍縮条約下において対米不利をどうカバーするか」、つまり机上の計算で抑止力を保つ「戦わないための軍備」だった日本海軍は、あっという間に「本当に戦う軍備」をそろえなければならなくなりました。日本の巡洋艦・駆逐艦が欧米のそれに対して対空戦闘能力が低いと評されるのはこの「戦わないための軍備」を「戦う軍備」に入れ替えるための時間が足りなかったことが根本的な原因です。老朽化した5500トン級軽巡を同じ水雷戦隊指揮任務に入れ替えるために作られた「阿賀野型軽巡」なんかは、完成した時点で「今更こんなの作ってどこで使えばええのやら」と宇垣纒がボヤくような立場になってしまっていました。

ただ、対米戦において万年燃料不足に悩み続けた日本海軍にとって、燃料をバカ食いする戦艦・空母はそうそうほいほい使えるものではありませんでした。アメリカ海軍を相手に、日常的に縦横無尽に(こき使われて)戦い抜いたのは燃費のよい巡洋艦・駆逐艦です。そして駆逐艦の数も戦域の広さに比して圧倒的に足りていなかったため、巡洋艦は日本海軍にとっては貴重な基幹戦力だったんですね。魅力というならまさにこの「戦線を支えるためにさまざまな任務に奮闘した」というあたりになるでしょうか。

質問した人からのコメント

2018/5/27 23:27:32

ご説明もさることながら、魅力を言うならばと言及していただけましたのもあり、ベストアンサーとさせていただけました。
ご回答ありがとうございました!

ベストアンサー以外の回答

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nomi_nobuさん

編集あり2018/5/2617:08:05

旧海軍の場合は、軽巡洋艦に水雷戦隊の旗艦の役割を期待していたようです。

魚雷は吃水線下に当たるので、穴が開けば浸水するし上手く行けば大型艦を仕留める事が出来ます。
そこで駆逐艦に魚雷を積んで突撃するのですが、そうなると敵も駆逐艦を出してくるだろうから、護衛するフネが必要だという考えですね。
相手が軽巡洋艦を出してくれば重巡洋艦で応じ、相手が重巡洋艦で来れば高速化した金剛型で迎え撃つ。
で、戦艦で決着をつけるというのが「艦隊決戦思想」です。

話が逸れましたが・・・・・・
駆逐艦が次第に高性能になって、古い軽巡洋艦ではついていくのがやっとになってきたので、新しい軽巡洋艦を建造しました。それが阿賀野型です。

ちなみに大淀はちょっと違って、潜水艦隊の指揮をとることを想定していました。広い範囲に展開する潜水艦との交信のために強力な通信設備を持ち、水上機用の格納庫を有していたので、連合艦隊旗艦を務めたこともあります。

「活躍したか?」という話になると・・・・・・
水雷戦隊の効果を上げるため、旧海軍は夜戦に力を入れるのですが、駆逐艦の攻撃のために探照灯(サーチライト)を点灯するがゆえに敵からの集中砲火を浴びた艦もあって、凄絶な最後を遂げた艦もあったそうです。

kn3********さん

2018/5/2612:41:59

まあ艦種は、簡単に言っちゃうと大きさですね。
大きい順に、

戦艦:敵の艦を有無を言わさず沈めるために、重火力と重装甲を備えた主力艦
主砲は30cm以上

巡洋戦艦:重すぎて鈍重になりすぎる戦艦の速力を補うために、装甲を削って軽くし、戦艦よりも速力を速めた艦。
主砲は戦艦と同じく30cm以上

重巡洋艦:数を造れない戦艦の穴を埋め、かつ、海軍戦力の基本単位である駆逐艦を圧倒する攻撃力を求められた艦。
決戦兵力である戦艦は軽々しく遠隔地の海域へ派遣できません。
そのため、駆逐艦等の小型艦艇を単独で圧倒し、かつ索敵能力を持ち、長距離を航海出来て、それなりの速力を持つ。
さらに、艦隊決戦時は、艦隊としての索敵力と打撃力を担う。
主砲は20cm

軽巡洋艦:重巡洋艦よりも小型で、駆逐艦よりも大型の物。
旧型の巡洋艦が多く、もともとは重巡洋艦と同様に、巡洋艦のくくりで建造されたものであるが、設計が古く主に砲撃力が陳腐化した艦で、水雷戦隊、魚雷攻撃を行うために編成された駆逐艦艦隊の旗艦や、船団護衛の旗艦、つまり大型駆逐艦として使用されることが多い。
水雷戦隊に特化し、時代遅れの主砲を減らして魚雷攻撃力を強化した改装を行った、重雷装艦もあります。
一応この目的で造られた新造艦もあります。
主砲は15cm程度、主兵装は魚雷

駆逐艦:外洋に進出できる艦の最小型艦、近年では駆逐艦が大型化し、駆逐艦の下にフリゲートという艦種もある。
元々は、沿岸戦力である水雷艇(大きめのモーターボートに魚雷を積んだような船)を駆逐する目的で設計されたため、駆逐艦と呼ばれる。
小型で速力が早く、足の速さとフットワークを生かして敵艦に肉薄し、一撃必殺の魚雷攻撃を行う艦。
小型で速力が早いので、比較的潜水艦攻撃に有利な艦。
艦隊の外周に位置し索敵から対潜水艦哨戒、輸送船団の護衛、拠点や航路の対潜水艦哨戒、前線への補給補助等万能的に使用される艦。
主砲は10~13cm、魚雷、爆雷が主な兵装

空母や潜水艦、海防艦、水雷艇などは省略。

pbh********さん

2018/5/2612:28:14

駆逐艦よりは強いが、重巡洋艦よりは弱い。

St_Ennueさん

2018/5/2611:56:17

軽巡洋艦というのは舷側に装甲を施したという作りだけ見ると装甲巡洋艦のようにもみえますが、どちらかというと防護巡洋艦から発展したようなもので、重巡洋艦と軽巡洋艦の違いは主砲が6.1インチ以下か6.1インチを超えるかと言う程度の差しかありません。とはいえある程度まともに当てようと思ったら最低限4門、できれば6門以上はほしいところです。
偵察巡洋艦の武装強化に対抗して、夕張の建造ノウハウを利用して造られたのが古鷹で、まだ分類的にはちょっと武装が強い軽巡洋艦といった正確でした。まあ夕張から比べると排水量は3倍ほどになり航続距離もずいぶん改善されてはいますが。
日本の場合、最上型と大淀はともかくして戦艦で対米6割では護るにしてもぎりぎり守りきれるかどうかのところであり、また天龍型以前から巡洋艦を水雷戦隊旗艦に充てていたため阿賀野型では5500t型軽巡洋艦を武装強化したような格好になっています。そもそも15cm級の砲を多数搭載した軽巡洋艦というのは重巡枠を使い切ったため条約失効後重巡洋艦相当の巡洋艦を保有するため最上型を建造したことに始まります。

leo********さん

2018/5/2611:21:44

日本の巡洋艦と欧米の巡洋艦は運用方法が多少違って来ますね。

・日本
日本の軽巡洋艦は駆逐艦で編成された水雷戦隊の旗艦として水雷戦に参加することが重視されてるため、魚雷の発射力が重視されています。
この色合いが強いのが大正期に建造された5500トン型で、大平洋戦争時に旧式化していたそれらの補完と、艦隊決戦で敵艦隊の護衛部隊を主砲で制圧すべく阿賀野型が建造されています。
しかし時代は航空機と航空母艦が海戦の主役であり、防空能力の低いこれらの軽巡は実情にそぐわないものでした。

・イギリス
世界各地に植民地を持つイギリスは植民地の保護やシーレーンの確保、船団の護衛のために多数の巡洋艦を建造しました。
15.5cm砲15門(後に20.3cm砲に換装)を搭載する最上型に対抗するため既存のイギリス軽巡の1.5倍となる12門の15.2cm砲を搭載したタウン級グループは日本の軽巡より砲火力は一歩上だといえます。
しかし雷撃力は日本のものと比べて大幅に劣るものでした。

・アメリカ
1923年のオマハ級は日本の5500トン型と似たような運用が想定されていましたが、それ以降の軽巡はブルックリン級が15.2cm砲15門、32隻が建造されたクリーブランド級でも12門という強大な火力を持ち、それを使った艦隊戦や地上への艦砲射撃、優秀な対空火力を使った機動部隊の護衛など様々な場所で活躍しています。
そのかわり、魚雷は搭載していません。




ざっくりとまとめると、

日本→駆逐艦を従えての水雷戦
イギリス→シーレーンの確保と船団の護衛
アメリカ→機動部隊の護衛と敵水雷戦隊の排除

これがそれぞれの軽巡の主な役割ですね。
どれも国の基本方針には忠実ですが、日本の運用方法は時代遅れだったと考えざるおえませんね…

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