ここから本文です

先日、スコット・ギャロウェイというアメリカのビジネススクールの教授が書いた『t...

pho********さん

2019/1/2001:22:56

先日、スコット・ギャロウェイというアメリカのビジネススクールの教授が書いた『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』という本を読みました。

あまり面白い本というわけではないのですが、これら巨大企業と社会の関係を考える上で興味深い話がいくつも書かれていました。

アマゾンは周知のとおり小売分野で圧倒的な一人勝ちを続けていて、たとえばアメリカでは全世帯の52%(つまり多数派)がアマゾン・プライムに加入しているそうです。富裕層に限ればこれが70%に上り、固定電話の契約数よりも多い。時価総額は4000億ドル超で、小売業2位のウォルマート(2000億ドル強)以下8社を合計してもアマゾン一社に並びません。

スマホ市場において、台数ベースではiPhoneのシェアは15%程度しかない(ただし日本は例外的にiPhoneのシェアが高い)にもかかわらず、スマホ業界の利益の8割をアップル一社が稼いでいます。ギャロウェイ教授によると、アップルはいわば家電製品を高級ブランドにすることに成功した唯一の企業で、低コストで生産したデバイスを法外な価格で売りつける商法はあまりにも上手くできていて、恐らくGAFAの中で最も長生きするだろうとのこと。

フェイスブックは20億人近いユーザを抱えており、普及という点では人類史上最も成功したサービスの一つです。一方グーグルでも1日あたり20億人のユーザが35億回の検索を行っており、そのすべての情報が蓄積・解析されて人間の「関心」に関する唯一無二の規模のデータベースが構築されています。この2社に共通するのは、かきあつめた大量のデータを元に企業のマーケティングを支援することで得られる「広告料」が収益の柱になっている点です。

恐ろしいことに、アメリカのデジタル広告市場ではフェイスブックとグーグルの2社がそれぞれ年率数十%のペースで成長しているのに対し、その他のデジタル広告媒体は全体としてマイナス成長になっているようです。新聞やテレビが広告メディアとして斜陽化したばかりか、この2社を除けばデジタル広告市場にもすでにチャンスがなくなっているというわけです。

またITの世界というと弱肉強食で入れ替わりが激しいイメージがあって、GAFAのような企業でも覇権の上にあぐらをかいていられるわけではないと思いがちですが、これらの企業は巨大な資本力を背景にITの外、つまり物理的なインフラへの巨額投資を行うことで、新興企業がどうがんばっても陥落できないような砦を築いている。

たとえばアマゾンは高度に自動化された倉庫を多数保有するのみならず、トラック輸送や海上輸送にも進出していて、巨大な飛行船を空中倉庫にするというような計画まで打ち出している。アップルの強みは、製品の高級ブランド化を可能にしている「アップルストア」という店舗網です。
グーグルは、巨大なデータセンターを保有しているのはもちろん、自動車を走らせてグーグルストリートビューの画像を直に収集しているし、最近は巨大な飛行船を使ってブロードバンド網を提供するというような計画も持っているらしい。フェイスブックはマイクロソフトと提携して、大西洋に通信用の大容量海底ケーブルを敷設しています。

ギャロウェイ教授が、「アマゾンは世界最大の酸素ボンベを付けて水中に潜ろうとしている」とたとえているのですが、要するに巨大な資本、巨大なインフラ、巨大な市場シェアを抱えたアマゾンがサービスレベルを引き上げたり価格を下げたりするのに他社が付いて行こうとしても、溺れ死ぬのが目に見えていて手も足も出ないわけです。
しかも価格を不当に釣り上げたりするわけではないから、消費者の支持は厚い。グーグルも広告市場の支配力を背景に、価格を引き上げるのではなくむしろ引き下げることで、ライバルを溺れ死にさせる戦略を採っているとされます。

ギャロウェイ教授の議論が特徴的なのは、ビジネススクールの教授にしてはめずらしく、GAFAの企業体質に対してかなり批判的なところでしょうか。GAFAはたしかに圧倒的に優れたサービスを提供してはいるのですが、その一方で、反社会的な側面をもあわせ持っているからです。

よく知られたところでは、これらの企業は各国の税制の隙間を縫って、法人税の徴収を上手く免れています。訴訟覚悟で知的財産を盗用したり、助成金を不正に獲得したりすることも厭わない。独占禁止法や労働規制の適用を逃れるためのロビー活動にも余念がない。アップルは、銃乱射事件の犯人が持っていたiPhoneのロックを解除せよというFBIの要請や裁判所の命令を無視している。

他にも、フェイスブックの持つデータがユーザの明確の同意を得ずにイギリス企業経由で政治利用されていた事件は昨年大きな話題になりました。フェイスブックのみならずグーグルも、ユーザのプライバシー保護に関してはかなり際どい方針を採っていて、我々が日々提供している豊富な個人データがいつのまにかビジ

閲覧数:
29
回答数:
1

違反報告

回答

1〜1件/1件中

mig********さん

2019/6/1417:47:17

質問はなに?

この質問につけられたタグ

みんなで作る知恵袋 悩みや疑問、なんでも気軽にきいちゃおう!

Q&Aをキーワードで検索:

Yahoo! JAPANは、回答に記載された内容の信ぴょう性、正確性を保証しておりません。
お客様自身の責任と判断で、ご利用ください。
本文はここまでです このページの先頭へ

「追加する」ボタンを押してください。

閉じる

※知恵コレクションに追加された質問は選択されたID/ニックネームのMy知恵袋で確認できます。

不適切な投稿でないことを報告しました。

閉じる