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米国大統領選挙民主党候補選で、サンダースさんとウォーレンさんがこんなにも差が...

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ID非公開さん

2020/2/1808:26:31

米国大統領選挙民主党候補選で、サンダースさんとウォーレンさんがこんなにも差が開いた理由はなんですか?

最も有力視されていた一人であるバイデンさんの支持率も低くて意外ですが、

それ以上に「急進左派」と一括りにされていたサンダースさんとウォーレンさんでここまで違いが出たのが最も意外でした。

差を生んだ最大の要因はなんだと思いますか?

また、最終的な民主党候補は誰になると予想しますか?

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2020/2/1911:06:21

2019年1月下旬ごろ 大統領選挙レース人気で一時トップを走っていたエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員/マサチューセッツ州。

しかしアイオワ州、ニューハンプシャー州の結果は想定外の惨敗続きで、早くも指名レースから撤退か?と悲観論まで出る状況です。

同じ左派のバーニー・サンダース候補(アイオワ州で2位?、ニューハンプシャー州で1位)と比べて大きく差がついた要因ですが、主に以下の理由があります。


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(1) サンダースのほうが若者にターゲットを絞った明解なメッセージをどんどん出している。

具体的には 全米の大学生の学費はすべて無料にする、民間保険はすべて廃止してイギリスや日本のような皆保険制度に一気に変える、10億円単位の資産を持つ人は即時に資産課税・累進課税を徴収するなど。
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アメリカでは大学生・大学院生が卒業に抱える借金の額は平均で330万円(!)とも言われている。トップ50に常連で入るような名門校を院卒で出ると500~600万もの多額の借金を背負うとも言われている。

アメリカの大学生は卒業しても日本のように4月に一斉入社という制度はなく、有名企業に入社できても株主の気まぐれですぐ・簡単にリストラされてしまう可能性もある。

運が悪かったりするといつまでたっても元本どころか利息しか返せないとか、ひどいと借金がさらに増えるいう人もままいる。
借金をすべて返し終えられても、それは30代中盤から40才の手前が相場 という現在のアメリカにとって高学歴の若者はかなり厳しい生活に耐えざるをえない。

したがって他の候補と違い「学費無料」を何度も力強く打ちだすサンダースは10代~30代中盤ぐらいの大卒者には熱狂的に支持されている。

ウォーレン候補もサンダースのようにウォール街やGAFAなど大企業からの資産税・累進課税制度を訴えているが、サンダースほど大胆ではなく(←本当は現実的なことを言っているのですが...)、民主党の現実主義者にとってはサンダースと同じく「民間保険会社はすべてつぶして、浮いた金で国民皆保険制度を導入する」と訴えるウォーレン候補の主張は皮肉にも支持者離れを起こしている。

またウォール街やGAFAの解体もどきの発言は、庶民にとっては大うけするが、アメリカの選挙はなんといっても献金の多さが勝敗を決めるのもこれまた確か。
あからさまにウォール街や西海岸のGAFAを攻撃するウォーレンに’嫌気’をもっているフォーチュン500レベルの企業は結構いるのではないか?(≒献金を拒否する関係者は多いのではないか?)と推測する。


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(2) サンダースのアイオワ州、ニューハンプシャー州での地元選挙対策。
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サンダースは2016年のアイオワ州での勝利の後も手綱を緩めることなく 地元の選挙スタッフを維持・拡大し続け、2020年のコーカスでもしっかりと勝利できるよう影で入念な準備をしていたらしい。
もちろんウォーレン候補も同様のことはしていたはずだが、大統領選挙経験者と初心者の差はやはり大きかったようである。

またニューハンプシャー州はサンダースの地元;バーモント州に隣接しており、住民の構成も思想もかなりバーモント州に近い(リベラルとか保守という観点ではなく、住民にとってベストな政策こそよいという思想)。これもサンダースがニューハンプシャー州での戦いを制した大きな理由のひとつ。


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(3) サンダースのアイオワ州の勝利?を受けて、いわゆる「ケインズの美人投票のパラドックス」が効いてしまった。
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アイオワ州での失態で暫定2位(トップのブティジェッジと0.1ポイント差?)となったサンダースのニュースを受けて、ニューハンプシャー州の住民は、
「政治ニュースの詳しいことはよくわからないが、初戦のアイオワ州であれだけ立派な成績だったから、サンダースは良い候補なのだろう。」
と思いこんだ有権者が結構いたのではないか。

20世紀の著名な政治学者だったケインズは「美人投票のパラドックス」と呼ばれる理論で、皆美人に見える若い女性の写真(20~30枚)を多くの男性の目の前に開示し、
”さぁ、あなたが一番美しいと思う女性に投票してください(コインを置いてください)。”
と指示すると 以外にも男性陣は自己の思いを出せず、他の男性がどの女性に投票するかじりじりと待ち? そして自分の判断とは関係なく票が多く集まり始めた女性に思わず自分も票を入れてしまう傾向があるという理論を主張した。

つまり「本当にすぐれた候補」ではなく、「他者がいいと思える候補に相乗りしてしまう」人間の行動心理を説いたのである。

アメリカではTVの地上波放送で全国ニュースが見られる時間帯は朝の2時間と夜6時半からの30分ニュースだけというのが実情。日本のように朝から晩までだらだらと全国レベルの政治ニュースを流したりしない(できない)。

もちろん「ポリティカル・ジャンキー」と呼ばれ、有料のケーブルTV・ニュースを朝から晩まで見まくる高齢者もいるが、これはリアルタイムでニュースが飛び込んでくる東海岸地帯の一部の世帯に限られる(LAはニューヨークから3時間遅れの時差がある)。

だからニューハンプシャー州の住民も一部の「ポリティカル・ジャンキー」を除けば、ごく一部の情報を頼りに、「美人投票のパラドックス」を元に よくわからないがサンダースにしておこうとなったのかもしれない。


最終的な民主党候補は誰になると予想しますか?

本命が不在で、スローガンが分裂(中道と左派)した上に、アイオワ州の投票システムの混乱が原因で「正規の勝者が不在」という大失態をおかした民主党で、もはや誰が候補になってもトランプには勝てないのでは?というのが私の所感です。

あえて1人と言われたら、中道派で、選挙で勝つためにいわゆる無党派の層をもっとも簡単に取り込むためにはどうするか?を考慮すればミネソタ州の上院議員であるエイミー・クロブシャ―(Amy Klobuchar)さんしかいないように思います。


最後に、私の過去回答も参照してください。

アメリカ大統領選挙ですが、民主党はよっぽど話題性のある候補者を大統領選に出せない限り、最後はトランプに負けてしまいませんか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q132170702...

2019年1月下旬ごろ 大統領選挙レース人気で一時トップを走っていたエリザベス・ウォーレン(Elizabeth...

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質問した人からのコメント

2020/2/24 14:32:51

すごいですね、、、
大変勉強になりました。

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