「奨学金を借りてでも大学に行く意味」
考え方が根本的に間違っている。
奨学金というのは、例えば500万円借りて、500万円返すというサービスだ。差引ゼロで、損も得もない。厳密にいえば金利はかかるが、今のようなゼロ金利でインフレ政策(成功していないような気はするが)だと、借りた方が得な位だ。
つまり、奨学金は関係ない。あなたは、「学費を払って大学に行く意味はあるのか」と問うべきなのだ。
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じゃあそれがあるかというと、基本的に、大学に行く意味は、行く人が決めるものだ。だから、あなたが意味があると判断すれば意味はあるし、ないと判断すれば意味はない。
「奨学金を借りて」
というのは無視して、
「大学を卒業した場合のいい事、悪い事」
大学はレベルアップの場だ。いい事というのは、あなたの人間力が up する。学び、出会うことで、新しい考え方に触れて、新しいモノの見方や、考え方ができるようになる。
ポイントは、どのような考え方になるかだが、
『どの大学に入るかによって、会う人間が変わってきます。
それに伴って、考え方の基準が変わります』
(受験必要論、林修 著、集英社、p.012)
だから、行く大学があなたの最終的なレベルを決めることになる。
もっと世間的なメリットとしては、大卒(学士)という肩書が get できる。新卒採用という仕組みを使って、楽に就職ができる。等々。
デメリットは、お金と時間がかかる。人生の中から4年間という時間を使うことになる。
昔は大卒の方が給料が多くて最終的にはたくさん稼げた。今も一流大学はそうなのだが、あまりに大卒の人数が多くなったので、大卒が必ずしも高卒より稼げるとはいえない流れになってきている。特に、誰でも入れるような大学に行くつもりなら、そこはよく考えた方がいいと思う。