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スーパーマンを作り出した原作のジェリー・シーゲルと画のジョー・シャスターが黒人ではなかったからという事と、スーパーマンが初登場した1938年には黒人のヒーローは一般的でなかったというアメリカの社会情勢があったからだと思います。 アメリカでは1930年代は黒人に対する差別は激しかったですし、アメコミだと1960年代くらいまで主人公となるヒーローだけでなく、脇役まで黒人のキャラクターが少なく、時代的な物でその当時は当然のように主人公は白人になったのだと思われます。 ただ昔から言われているのはスーパーマンは白人という事よりもユダヤ人の比喩という事が言われています。 ジェリー・シーゲルとジョー・シャスターはユダヤ系移民の子供としてアメリカで生まれており、スーパーマンの本名はカル・エルでヘブライ語ではカルは「速い」。エルは「神」という意味があり、スーパーマンは赤ん坊の時に故郷の星クリンプトンが爆発してしまう前にカプセルに乗せられてアメリカに到着したという出生で、ユダヤ人(特に作者達)に近い設定になっています。 そのためスーパーマンは見た目は白人のアメリカ人ではあるけれども普通の人間とは違い外部からやって来た異質な人間であり、差別や畏怖の目で見られながらもアメリカのために頑張るという1930~1940年代のアメリカでのユダヤ人が置かれた状況を反映しているキャラクターでもあります。 ちなみにバットマンを創り出したボブ・ケインとビル・フィンガーもユダヤ系ですし、アベンジャーズ・X-MENなどを作り出したスタン・リーとジャック・カービーもユダヤ系で、スーパーマンを含め1930~1960年代のスーパーヒーローは白人と言うよりもユダヤ系の影響が強いようです。
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