夏目漱石の「こころ」についてです。

夏目漱石の「こころ」についてです。 私はちょっと挨拶ができなかったのです。とありますがそれはなぜですか?

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以下は、私の勝手な推測です。 その前の個所で、 彼の眼にも彼の言葉にも変に悲痛なところがありました。 とあることから、Kの様子がさきほどまでと変わっているのです。「私」は、どうやってKに恋をやめさせようかとばかり考えていたわけですが、Kの様子が変わったことに戸惑います。そのために、Kの「もうその話は止めよう」という言葉に対して、すぐ返答する言葉が出てこなかったのだと考えられます。 また、もうひとつ考えられるのは、すぐには返事をせずに、Kの様子をもう少し観察してからにしようという邪悪な思惑です。 Kは悲痛な様子を見せているので、こちらの有利な状況になりつつある。けれども、ここでうっかりKを元気づけるような返答をしてしまってKを元気づけては元も子もない、弱気になっていることをしっかり見極めた上で返事をしようという意図があったということです。