結論から言えば
北極星は物凄く遠い星なんで
太陽が移動する速度程度では
簡単には見える位置は変わらない
という事です。
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貴方が自動車や電車にのって
窓の外見ている時に
直ぐ近くの景色は
ビュンビュンと凄い速度で通過して行きますが
遠くの山や街並みは
ユックリ動くように見えるでしょう。
このように移動する物体から
距離が遠い物体を見ると
その見える位置は
遠いほどユックリ動いているよう見えます。
時速約1700kmで公転する地球の何処から見ても
月や太陽や星が同じ方向に見えるのは
この原理からです。
そして
同じ事は太陽と
他の天体との関係でも言えます。
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太陽は天の川銀河内を
時速約8万3700キロで移動しています。
これは1日で2008800km
1年では733212000kmという速度で
人類にとっては
とてつもなく速い速度ですが
北極星は地球から
約430光年にあり
1光年およそ9兆5000憶kmとすれば
約4085兆km離れている訳です。
仮に太陽系が1万年上記の速度で移動しても
その距離はおよそ7兆3000億kmで
北極星までの距離の約1/560しか移動していません。
これは560km(東京~大阪間)離れた場所の物を
1万年で1km移動する速度(≒1年で10cm)で
眺めている状態と同じという事ですね!