V/UHF帯のFM音声通信であれば、基本的に垂直偏波を使用するでしょうね。無指向性のGPアンテナ使用局や、垂直ホイップのモービル局が多く居ますから、それらに合わせて垂直偏波を採用するのが普通です。SSB/CW など振幅変調系のモードを使う人も、大半は垂直偏波でしょう。ただし EME などは、混信対策として敢えて水平偏波にする局も居ます。
偏波が水平か垂直のどちらであるかは、実際に試してみればある程度確認できますよ。無線機から突き出たホイップアンテナを横倒しにしてみましょう。レピーター局や、それ以外の交信相手の信号が弱くなり、偏波が合わないとどうなるかを実感できるでしょう。
他の方への返信を見ていると、英国の離島で中国製の格安機を使われているようですが、そのシリーズは無線機としての機能の殆どを、1個の DSP チップで済ませてしまう構成になっています。部品点数が極端に少ないので安価なんですね。既存の無線機のように、独立したスケルチ回路がある訳ではありません。よって、スケルチを深くかけると音が小さくなる、と言う、通常のスケルチ回路ではあり得ない現象になるのは、DSP チップを駆動するソフトウェアの出来が悪いか、あるいはスケルチの機能を別の何かの処理で代用しているなどで、一般的なスケルチの動作になっていないからではないか、と思います。
英国の免許制度は詳しくは知りませんが、日本では Baofeng などの中国製格安無線機を合法的に使う事は難しく、正当なユーザーは殆ど居ません。なので、DSP チップを駆動するプログラムについて詳しい人も、ほぼ居ないでしょう。オプションのケーブルとソフトでできるのは、あくまで設定の変更だけですからね。ただ、そういう簡易な構成の無線機であるため、基本性能はかなり低く、感度が悪かったり、近接の強力な業務局の信号に抑圧されたりします。そのような低スペックの無線機にうかつに高性能な外部アンテナを接続すると、まともに受信できず使い物にならない可能性もあります。安くて手軽かも知れませんが、全くお勧めできないモデルですよ。
まあ、とりあえずは外部アンテナを模索するより、高台にでも登ってみてはどうですか?。レピーター以外の運用局との交信が期待できると思います。