自分の作ったメロディが、もうこのメロディで行こう!
自分の作ったメロディが、もうこのメロディで行こう! 決めたあとに、既存居のある曲のメロディっとすっごく似てたと分かった時、どうしてますか? ボツにしますか? 参考までに教えてください。
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ベストアンサー
ボツにはしません。 「なぜ似ているのか」 を分析すりゃ、どうすれば似なくなるか分かりますからね。 (1)リズム(各音符の発声タイミング、アクセントやシンコペーション等) (2)ハーモニー(主にベースラインとの音程) (3) リゾルブの量と質(アプローチトーンの頻度と、それぞれのアプローチトーンの種類) (4)セクショニング(反復の方法) おおまかにメロディの特徴はこの4つの次元で捉えることができます。 (さらに細かく分析することもできます) 1つの次元が違えば、メロディの印象は大きく変わります。 それをコントロールする技量があれば元とは似ても似つかないメロディも作り出せますので、既存の曲と似てたとしてもわざわざボツにすることはないです。 音楽以外で喩えてみましょう。 貴方は創造主(神)です。 貴方以外の神様が今まで一度も作り出したことのないような生物を創らなくてはなりません。 そこで生物の特徴をおおまかに4つの次元で分析してみることにします。 「どのように移動するか(移動器官)」 「どのように身の回りのことを知るか(感覚器官)」 「どのように栄養を得るか(栄養器官)」 「どのように子孫を増やすか(生殖器官)」 (もちろんもっと細かい分析もできます。排泄方法だとか呼吸方法だとか) たとえば、この特徴の分析手法に基づけば、哺乳類は「足 (またはヒレや羽)で移動し、目と耳と鼻と皮膚で周りを知り、他の生物を摂食し、オスとメスが交配してメスが妊娠する生物」と分析することができます。 そこをちょっとでも変えると全く別の生き物になるんですよね。 もしも仮に貴方が間違ってニセ哺乳類を創ってしまったとしても、貴方はわざわざニセ哺乳類をボツにすることは絶対にありません。 なぜなら、貴方はそのニセ哺乳類を、感覚器官を新たに付け加えたり、光合成したり、オスも妊娠したりするように創り変えることよって、哺乳類ではない全く別の種類の生物を簡単に創り出すことができることを知っているからです。 「特徴を分析する力」は創造の大前提です。 ビーフシチューに赤ワインとトマトではなく出汁と醤油を使って肉じゃがが生まれ、サッカーを手で持つルールにしてラグビーやハンドボールが生まれ、物々交換に貴重品を介在させて資本主義経済が生まれました。 今挙げたような例は、あくまで自然発生的に偶然生まれた異なる特徴によって新たに誕生したものです。誰か、特定個人が意図的に創り出したものとは言えません。 しかし、もしもそういった新たな誕生をコントロールする立場に自分がおかれたとしたらどうしましょう。 新たな誕生をコントロールする力が「創造力」なのだとすれば、「意図せず偶然似てしまうこと」は許せても、「似ないようにできずにボツにしてしまうこと」は、創造者(クリエーター)としての資質に問題があることを意味します。 すなわち、特徴を分析し、特徴を制御する力が足りないのだ、と。 クリエーターってのはそういうシステムの上で生きているものです。
質問者からのお礼コメント
自分の作ったメロディを分析して、作り直すことにしました。 ありがとうございます。とても参考になりました。
お礼日時:2020/11/25 16:46