“毎朝トイレ後に測定、昨日は沢山食べたのに今朝は体重1kg減” とのこと…確かに私も不思議だなと思います。飲食物の重さは簡単に分かるけど、実際に糞便の質量を計測するのも何だか抵抗あるし。酷い便秘の繰り返しでもない限り、日々の排泄量の違いは体重変動の大きな要因ではないようです。
はっきり言えることは、私たちの体重は毎日一定ではありません。
その主な理由は水分と食事で、通常1~2kgの体重変動は正常です。
因みに、体重は日曜日の夜が最も大きく、金曜日の朝が一番少ないという研究報告があります。
しかし、6ヶ月の時間枠で6ポンド(約2.7kg)を超える変動が生じる場合は、医者に診てもらうよう勧められています。
結論として、
たった1日のあなたのケースは心配無用だと思います。
<ご参考まで>
次の諸要因がいろいろ絡み合って体重の変動が起こります。
人体の水分量は女性で体重の約50%、男性では約60%です。
グリコーゲンとは多数のブドウ糖が複雑につながった多糖類ですが、グリコーゲン1g当り3gの水分と結合します。故に、糖質の食事量を少なくしてグリコーゲンが減ると、体内の浸透圧を一定に保つために水分が排出されます。
多量の発汗や塩分カットで、体の塩分が不足したりすると、同じ原理で水分が減少します。
月経周期に週ごとの体重変化があります。もちろん個人差はありますが、一般的には月経前に水分が溜まります。また、月経期/卵胞期に比べて排卵期/黄体期の方が、総体水分量が多いことも報告されています。
過激な食事制限や運動を続けることでコルチゾルというホルモンが慢性的に高まると、逆に体内に水分を貯め込む作用が働きます。
飲酒には一時的な保水作用があります。
水分は筋肉量の約75%を占めています。したがって、筋肉量の量が多い人は、筋肉量の増減が体重変動に関係するケースがあります。
その他の要因として、体重変動は運動、季節、薬などによっても影響を受けます。