クロアワビタケを育ててみたいのですが、高圧殺菌釜など高度なものは持っていません。
クロアワビタケを育ててみたいのですが、高圧殺菌釜など高度なものは持っていません。 家にあるもので工夫してクロアワビタケを作る方法はありますか? 苗木のことなど含めキノコに詳しい方、教えてください。 (南部の地域に住んでいますので気温はクリアできると思います)
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菌床栽培、及び殺菌原木栽培は一般家庭で行うのは結構大変ですが、一応可能です。 一番推奨できる接種時期は、気温が低く雑菌の活動が少ない冬場です。 クロアワビタケの他にマイタケやヤマブシタケも同様に栽培できます。 まず、殺菌原木(短木)または木屑(ブナ・ヤナギ・エノキ・シデ・クルミ・フジ・ポプラ・ミカン・クワ・エゴノキ・アオギリ・タラノキが望ましく、針葉樹及びイチョウやコナラ、ミズナラ、クヌギ、クリ、アベマキ、カシワなどのシイタケ栽培に適する樹種は望ましくない。また、いつ倒れたかわからないような木や既に枯れている木を使うのは避けた方が無難である。キノコの菌糸が上手く回らなかったり発生量が減ることがある)と米糠やコーンスターチなどを加えて混ぜ合わせて作った培地(木屑と糠の量の比率がインターネットに載っています)を封入する専用のフィルター付き袋を用意する必要があります。「Shinkoenおちゃのこ店」というインターネットショップなどで個人購入が可能です。枚数も1枚から選択できたはずです。(袋が耐熱性のものである必要がありますので購入前に良く調べてください。なお、このショップに耐熱性のものがない可能性もありますので、ご自身で調べてみてください) 肝心のクロアワビタケの種菌入手についてですが、市販のクロアワビタケを薄切りにして濡れた段ボールに挟み込んでタッパーなどに入れて管理し、キノコ本体から出てくる気中菌糸を培養する方法もありますが、種苗法違反になる可能性があるためおすすめはできません。 取り扱っている会社をご自身で調べてお問い合わせください。 高圧殺菌釜を使う方が理想的ではありますが、普通の大きめの鍋でも可能ですし、大型の圧力鍋でも同様の操作が可能です。常圧(普通の鍋での)殺菌の場合は5時間、高圧殺菌で3時間の煮沸が目安と言われていますが、短縮しても一応成功するとは思います。(ただしマニュアルに沿っていないため成功率は低くなる可能性あり) 煮沸した原木を栽培用袋に入れる際、滅菌した状態で行う方が良いので、なるべく清潔な部屋で、使う道具や手袋は事前に消毒をしておいた方が良いと思います。煮沸した原木を、熱々のまま袋に入れます。(袋が耐熱性であることをご確認ください) そして素早く丁寧にクリップや洗濯バサミなどで何箇所か止めます。 原木または木屑培地が冷えるまで、清潔な部屋で管理します(急冷厳禁!空気の逆流により雑菌侵入のリスクが高まり、材を痛めキノコの発生が悪くなる可能性あり) 原木および培地が25℃以下になったら素早く種菌を投入します(鋸屑菌が望ましく、普通原木栽培に利用する種駒は推奨できない) あとは湿度や温度に注意しながら清潔な部屋で管理します。(気温が高すぎるのは厳禁!また、気温が低すぎると菌の成長がとまるため、20〜25℃前後で管理すると菌糸のまわりが早くなります(きのこの種類によって適温は変わるためご注意下さい) 無印のヒラタケやナメコなど害菌に強い菌であれば多少操作が雑でも成功すると思いますが、クロアワビタケはそこまで害菌に強くないため、手順通りに行っても上手くいかない可能性もあるため、あくまで参考程度に留めておいてください。成功を祈ります。
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質問者からのお礼コメント
詳しくて助かりました!ありがとうございます。
お礼日時:2020/12/2 10:43