平均的なガソリン車は、一台当たり約30個の半導体を搭載してるんですか?
平均的なガソリン車は、一台当たり約30個の半導体を搭載してるんですか?
ベストアンサー
外資系の半導体業界に業界に居て現在は自動運転の開発に携わってます。 ド素人がトランジスタ数で半導体の数みたいに回答する事がプロって笑えますが、それじゃ質問者の回答になってません。 先ず、簡単に質問に回答すると一般的なガソリン車、1台に搭載される半導体パッケージの数は、現在では150個から200個って言われてます。 この数には車内オーディオ、ナビゲーションシステム、TVは含んでません。 1番多く使われているのは、ATとエンジン制御を行うMPU(Micro Processor Unit)で約30個から40個前後です。 MPUは簡単に言えば、パソコンの心臓部みたいなもので、半導体の基礎の塊なです。 先に個数を半導体パッケージって回答しましたが、MPUの30個前後の中も細かく言えば実際は、数10.000個から数100.000個の細かな半導体が入ってますが、それらを組み合わせてMPUなので、ここではパッケージとして半導体の個数をトータルで150から200前後と回答します。 次は、近年の車に搭載されている、ACC(全車速レーダークルーズコントロール)、LKA(レーンキーピングアシスト)、AHD(オートマチックハイビーム)、ブリティッシュセフティー(衝突軽減ブレーキアシストシステム)などの先進の安全装備にも同様のMPU(Micro Processor Unit)が使われてますが、おおよそ20個弱です。 後は、車で使われている半導体では、ブレーキのコントロールのESC(横滑り防止装置』、ABS(アンチロックブレーキ)ユニットと周りに10個前後です。ESC/ABSにはMPUほどの性能は要りませんが、それでも此処でも細かな色々な半導体の組み合わせで制御しています。 同じくエアバック、シートベルトテンショナー、合わせて10個弱 上級車になるとサスペンションコントロールも半導体センサーで行っていて、これも同じく色々な半導体の組み合わせで細かな説明は割愛しますが、使われている個数は10個程です 後は、半導体ってもピンキリですが、車内のオートエアコン、パワーウィンドウ動作、ドアミラー動作、パワーステアリング、スピードメーター、などなどです。 ちなみにハイブリッドはガソリン車の1.5倍なので300個、電気自動車は約2倍の400個半導体が必要と言われてます。 それと自動運転に触れると、自動運転で必要な半導体は、人工知能を持たせたMPU、それと約20個のLiDarって呼ばれる半導体センサーと10個CMOSイメージセンサーって呼ばれる半導体カメラセンサー、合計で約30個チョイのパッケージ上乗せですが、これらを細かに半導体でトランジスタまで指定すると数億個になるので省きます。
質問者からのお礼コメント
大変詳しく教えていただき、ありがとうございました!
お礼日時:1/20 2:04