旧・日本海軍の連合艦隊は、第何艦隊までありましたか?
旧・日本海軍の連合艦隊は、第何艦隊までありましたか?
ベストアンサー
う~ん、単純に「数字」で回答するならば、「欠番無しで第14」まで存在したんですが、正直、あんまり意味がない覚え方です。 これまでの回答でも、そういう回答が無いのも、あんまり意味がないからです。 一応説明しておくと、いわゆる「艦隊」として、「第1~第9」があり、「第10方面艦隊」が存在し、「第11~第14航空艦隊」が編成されました。 ただ、これだけ覚えても、何て言うか、小学生が意味も分からず「ルート2」の数字列を覚えるみたいなものです。 ざらっと「日本海軍の艦隊」について説明すると、「日清」「日露」戦争までは、「第一艦隊」=戦艦部隊と、「第二艦隊」=巡洋艦、を有事の際に「臨時に」統合指揮するのが「連合艦隊」で、「第一次大戦」でそういう大艦隊を「常に」組織するのが流行って、それに倣ったのが「(常設)連合艦隊」です。 つまりは、連合艦隊の基本は「2個」艦隊なんです。 ところが、ここに「航空機」と「潜水艦」という新兵器が登場して、これを活かすために結成されるのが「第1航空艦隊」と「第6艦隊」なんです。 多分、潜水艦隊が「第6」なのも、そこまでの番号は「水上艦隊に取っとく」感じでしょうね。 だから、「艦隊番号には欠番がある」という認識があるんです。 では、なんで、こんなに「番号を使ったか?」と言えば、「第二次大戦で守備範囲が広がったから」です。 例えば、その最初が「第3」を欠番にして結成された「第4艦隊」で、これは委任統治領となった「南洋諸島」の防衛部隊でした。 ところがこのエリアは緒戦の戦果により拡大するので、その必要性から「第8艦隊」が結成されます(この時点で第7は欠番)。 ところが、このエリアは「米軍の反攻」の主軸になるので、対応強化のため「中部太平洋方面艦隊」が総括するようになります。 その目的の一つは「サイパン島防衛」のため「陸海軍統一指揮」が導入され、「陸軍部隊」が指揮下に入ったからです。 一方、その前を担当した「第8艦隊」は、ソロモンとニューギニア双方からの圧力を受けたため、ニューギニアを担当する「第9艦隊」が新設されますが、配備以前に戦線が維持できず、ほとんど実質が無いままに「解隊」になります。 また「第11~14」の航空艦隊は、元々「基地航空隊」として、この飛び番号で編成されますが、「第1航空艦隊の壊滅」→「新編第3艦隊」と「空母部隊」が弱体していく中で、次第に「基地航空部隊の主力化」が起こり、「第1航空艦隊」が基地航空部隊として編成され、以下、「最後の決戦戦力」と言われた「第5航空艦隊」まで(第4欠番)、地上部隊で編成されます。 さらに、南方に展開した「方面艦隊」は「南遣艦隊」も「第1~第4」まであります。 これらは「新編成」と言っても、「指揮の必要上、連合艦隊を分散させた」だけとも言え、しかも、そのために「名門第1艦隊を解隊」して戦力を回しているんです。 その大前提は、そもそも「日本海軍は連合艦隊だけではない」訳で、まずは一般艦隊としての「支那方面艦隊」があったし、「鎮守府等付属部隊」に、なにより新編成の「海上護衛隊」が急成長しているんです。 だから、単に「艦隊番号が何番まで」とかの知識は、そういう状況変化を認識しなくてはほとんど意味が無いんです。 こういう「戦闘序列」以外にも「軍隊区分」というのも存在します。 「真珠湾攻撃」の時の「機動部隊」という名称はこの軍隊区分ですね。 後に艦隊名としても「第一機動部隊」というのが編制されますが、これとは違う訳です。 普通は、「第7」「第9」「第10」なんて艦隊は、こういうのをすっかり理解している人でも「何それ?」ってレベルなんで、正直、「知らない方がカッコイイ」くらいのレベルです。
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敗戦が濃厚になり出してから、 どこにどーいう艦隊、何ていうのがどーでもよくなたったとか? というか、それどころではなくなった? 明日は我が身、自分を守るのに精いっぱい、、、とか?
質問者からのお礼コメント
ありがとうございます(^^)♪
お礼日時:1/18 22:08