スマトラ沖地震の津波は、日本には届いていません。
津波は震源地から同心円状に広がります。
池に石を投げた時、石が落下したところから、同心円状で広がるのと一緒です。
スマトラ沖地震の震源は、スマトラ島のインド洋側で起きたので、津波はベンガル湾やアフリカ大陸、マダガスカル島、アラビア海沿岸に被害を与えました。
反面インドネシアは、スマトラ島、ジャワ島、小スンダ列島、オーストラリアが弧状に並んでいるので、太平洋まで津波は到達できませんでした。
また、チリで大きな地震が発生すると東北地方に大きな被害が出たりしますが、西日本にはほとんど被害がありません。
また、アラスカでも大きな地震が発生しますが、ハワイに大きな被害が出ても日本にはあまり大きな被害が出ていません。
震源地から同心円状で津波が広がりますが、海底の地形や水深で回折や屈折、反射したりして、進路が微妙に変わっていきます。
その結果、地域によって大きな波になったり、小さな波になったりして、被害の違いが出てきます。