ID非公開
ID非公開さん
2021/1/16 20:48
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劉備は敗残の食客の時に曹操から「いま天下に英雄といえば貴殿と余ぐらいなものだ。本初のごときは物の数ではない」と言われていたそうですが、劉備があの頃曹操にそこまで評価されるような点って何かありましたっけ
劉備は敗残の食客の時に曹操から「いま天下に英雄といえば貴殿と余ぐらいなものだ。本初のごときは物の数ではない」と言われていたそうですが、劉備があの頃曹操にそこまで評価されるような点って何かありましたっけ ?
中国史・83閲覧
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小説じゃないです。正史『三国志』に曹操の発言はしっかり載ってます。 是時曹公從容謂先主曰:「今天下英雄,唯使君與操耳。本初之徒,不足數也。」先主方食,失匕箸(『三国志』先主伝より)。 何故そこまで評価するのか?については曹操本人からの言及はありません。 ただ、曹操は呂布滅亡時点で劉備のことを高く評価しており、同席することを許すなどかなりの好待遇で扱っています。 考えられる理由はいくつか ①劉備は曹操以外からも高評価を受けている。 劉備を評価しているのは曹操だけではありません。程昱や郭嘉らも、「カリスマ性があり英雄の器である」とはじめから(警戒しながらも)評価しています。徐州でも周囲から進んでリーダーに推されており、周囲の評価は初めから高いです。 ②人材を集めるために劉備を過剰に評価した そもそも曹操は、気に入った人材をかなりおおげさにヨイショする傾向があります(荀彧を張良に例えたり、許攸を自ら出迎えに行ったり)。先ほどの程昱らに警戒するよう言われた時も「今は英雄を集めるべき時期だ。一人を殺して天下の心を失ってはいけない」と反論しています。 なので、曹操が大げさに評価するのは彼の戦略であり、よくやってる事なのです。 ③立場的に厚遇すべき相手 劉備はもともと呂布の客将だったのが、決裂して曹操の元を訪れた人です。 つまり、元々は敵だったのが自ら曹操を頼って来たのが劉備なわけですし、劉備が曹操に付いたから呂布を倒すことができたとも言えます。 そういった経緯からしても、劉備は大事にしたい人物だと言えるでしょう。
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