なぜ昔の欧州ではジャポニズムのような日本文化への関心が起こったのでしょうか?
なぜ昔の欧州ではジャポニズムのような日本文化への関心が起こったのでしょうか? かつての欧州では非白人民族は列島とされ、植民地にされていましたが、 そんな中でも知識層を中心に浮世絵や陶器が広まり、鎖国時代に国交がないにもかかわらずケンペルの「日本詩」が欧州知識人層に広まり、19世紀のジャポニズムにつながったとあります。今よりも人種差別が強い時代になぜ非白人の日本文化が欧州の知識人層に受け入れられたのでしょうか?
ベストアンサー
ジャポニズムなんて以前より、オリエンタリズムがあり、つまり非西洋社会、非キリスト教社会は理性的ではないが、それゆえに情感豊かで魅力的だな〜って薄ぼんやりと言ってたわけで、またシノワリズムもあり、南洋趣味やアフリカフォークロア礼賛もありとで、日本だけ捉まえる意味がわかりません。 日本人だって現在も蔑視している東南アジアへの南洋幻想を抱き、戦前の皇国史観と結びついて、日本の民族的ルーツを求めたじゃないですか。 それと相似形ですよ。 俗な表現をすれば、男が女性を、あるいは日本人が発展途上国の人を「我々にはない感性がある、知性より感情の人たちだな。純真で汚れていない、スバラシイ!」って差別と自覚しないで礼賛しているっていう、あの薄っぺらい情景と同じですよ (島崎藤村の「椰子の実」は聞いたことがありますよね?、その南洋幻想の研究で基となった柳田國男たちがその功績と共に、戦前のアジア支配の論理に加担したとして誹られるのには訳があるけです。 学術会議が政治支配を拒否するのには、こういう苦い過去からの理由があるんですよ) むろんジャポニズムもオリエンタリズムもシノワリズムも、近代の民族や人種で括る(むろんどちらも自然科学的な概念ではなく、社会的経緯からの括りです)世界観からの、都合のよい押しつけ。 ところが”再発見”された日本人は、わ〜白人さまにホメられた!ってホルホルしてる滑稽なことになってますけどね。 (現代のテレビに「ニッポン人はスゴイデスネー」って外国人、特に白人に言わせる国恥番組が横行していることでもわかります) >欧州の知識人層に受け入れられたのでしょうか? 自分達はやっぱすげえもんだと再認識できる鏡なんだから、そりゃ受け容れますよ。
質問者からのお礼コメント
ありがとうございます
お礼日時:1/23 17:59