坂道であろうが、
発進の際はクラッチを利用して、
半クラッチにする必要があります。
クラッチの役割や構造です。
一般的には2枚の円盤状の部品となります。
通常はエンジン→クラッチ→ギア→
シャフト→タイヤの順でパワーが伝わります。
なのでクラッチは動力伝達装置の1つです。
クラッチペダルを完全にはなすと、
2枚の円盤は完全にくっつきます。
なのでエンジンの動力は完全に伝わります。
クラッチペダルを踏むと2枚の円盤は分離します。
なのでエンジンの動力はまったく伝わりません。
クラッチペダルを半分踏むと、
2枚の円盤は微妙にすりすりします。
なので一部のパワーだけが伝わります。
これがクラッチの構造です。
なので役割としては
・エンジンパワーを伝達する
・伝達するエンジンパワーを調整する
となります。
ではなぜ半クラッチ=エンジンパワーの一部を
調整する役割が必要かです。
・車が完全停止から発進する際
に半クラッチを使用します。
もしエンジンパワーを調整する能力がなければ、
エンジンパワーは、0(まったくつたわらない)か
10(すべて伝わる)かの2段階しかないことになります。
そんな機能で重い車両を完全停止から発進させるのであれば、
・たくさんアクセルを踏み
・一気に発進する
ということしかできなくなります。
そうなると、
・すべての車両は急発進しかできなくなる
ということになり危険であり実用性はありません。
なので半クラッチがあるのです。
その他ギアチャンジの際にも半クラッチを使用します。
これも同じ事で、半クラッチという
・エンジンパワーの一部を伝達する
という機能がないと、精密部品である歯車で
複雑な構成をしているギアはいとも簡単に破損するからです。
その他、車には低速を調整する局面があります。
なので半クラッチにする=エンジンパワーの一部しか
伝えないという機能がないと、低速の調整も
できないです。
なのでクラッチという部品と、
半クラッチという機能が必要なのです。